こーべ通信 Cobe Letters

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日記と論考:愚かなことをする自由

この1週間ずっと体調不良です。みなさまご自愛ください。

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Nozomi Tanaka 田中志
4月 23, 2026
∙ 有料

📚日記

17日、金曜。『ファンダムの時代』

東京出張最終日。ビッグサイトの展示会に行く。前日夜まで4連続深酒をしているため体が重い。

左右どちらの仕事もしている希有な人間、田中志です。

大量のさえない覇気なしサラリーマンが左看板方向に吸い込まれていく中、私は右側にいく。AIで仕事がなくなることよりも熱中症で子どもたちの身体が壊れてしまうことのほうが大事なので。ホンモノの展示ブースは社員が熱量で引き込みを行っておりたいへん良かった。一方、大谷翔平の名前を連呼しながらお姉ちゃんたちがノベルティをばらまいているような企業はあかんですね。空売り推奨です。

不機嫌そうな人ばかりの東京駅を抜けて新幹線で帰路につく。新神戸駅周辺は商業施設含めどこもガラガラなのだけど、駅直結のイベントスペースだけがパンパンに混雑。本屋大賞2026受賞作『イン・ザ・メガチャーチ』が頭をよぎる。ここで巡っているお金はどこから来て、どこに行くんだろう。

上階のスペース、ホワイトボードがたっぷりあって良さそうだな。

思考ログから:質問に応えるとき、問題形式でいくか、大喜利形式で行くかは重要な分岐点。「戦略とは?」「論点は?」みたいな質問をくそ真面目に解くべきシチュエーションはほとんどなく、大喜利問題として向き合う方が良い議論に繋がるのではないか。試験勉強の成功記憶を引きずっているとどこかで大失敗する。

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18日、土曜。『コンサルの正体』

胃の調子が優れない。私の心身は出張と相性が悪い。3時間運動をして、早めに寝る。体調が悪くなるタイミングを週末に寄せてくる都合の良い身体ですわ。

『コンサルの正体ーThe Big Con』の続きを読む。「世間のキーワードはこれ!」「業界標準はこんなに進んでいる!」と叫びながら勝手に顧客のやるべきことを増やし、同時に顧客を無能のままにする/能力を削ぐのが収益最大化に突っ走るコンサルのやり口である。害悪である。

現代の経済社会は、マッキンゼーやボストン・コンサルティング・グループ、ベイン・アンド・カンパニーといった大手コンサルティング企業に依存している。そうした依存状態がイノベーションを阻害し、企業と政治の説明責任を曖昧にした挙句、機構崩壊を食い止めるという人類共通の使命すら妨げている。

本書でいう「ビック・コン」とは、コンサルティング業界が、空洞化し自信喪失状態の政府や、株主価値最大化を旨とする企業との契約で実行する信用詐欺のことである。
そうした契約によって、コンサルティング業界は、その実際の価値をはるかに超えた利益を上げているのだ。

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19日、日曜。『脚を動かせ』

神戸・王子公園にあるテニスコートでお楽しみ試合に参加する。ハードコートでシングルス1試合・ダブルス4試合。昨夏からフットワーク練習を重ねてきた成果か、最後までへばることなく動き続けられた。45歳になってもこの感じで動けるようにしていきたいね。

夕方16時から打ち上げ、20時までビールを飲み続けへべれけになる。スポーツをすると、打ち上げの酒もうまくなるし、体調も整う。体を動かすの、億劫ですがいいことだらけですわ。

思考ログから:いい言葉>”真実を見出すのは、絶えず反抗し続ける者だけであり、順応する者、伝統に従う者ではない。(クリシュナムルティ)”

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20日、月曜。『祝勝会』

支援しているジュニアテニス選手の祝勝会でシュラスコを食べに行く。中学生にしてスリランカまで戦いに行って、体調を崩しながら海外選手ぶっ倒して着たのは本当に立派。尊敬。

みなさんも、会社として、あるいは個人としてこの子のスポンサーどうですか?これから日本はスポーツで外貨を稼がないといけなくなるはずで、その一つの槍として、自分が意味ある応援をしている選手が活躍しているのを観るのは最高ですよ。この子です。年10万円くらいから意味があるはずなので、ご関心がある方、お気軽にご連絡ください。

思考ログから:冷笑するよりも踊ろう。不格好でも踊ろう。

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21日、火曜。『褒められる』

むちゃくちゃに仕事をする。むちゃくちゃにやると疲れますね。しかしお客さんに褒められたのでオールOKです。夜はテニスに行きまして、日本代表の選手に「うまいじゃないっすか」と褒められました。光栄です。独立すると褒められることが少なくなるので、たまにお褒めをもらえるとめちゃくちゃ照れます。

思考ログから:いい言葉>”一つのアイデアを取り上げなさい。そのアイデアを人生の中心に据えなさい。そのアイデアについて考え、夢見て、そのアイデアに基づいて生きなさい。脳、筋肉、神経、体のあらゆる部分をそのアイデアで満たし、他のすべてのアイデアは捨てなさい。これが成功への道だ。(僧侶スワミ・ヴィヴェーカーナンダ)”

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22日、水曜。『愚かに振る舞う自由』

藤原麻里菜『不器用のかたち』を読む。疲れているからか、自分の心に従ってものづくりと向き合う姿勢がいちいち心にくる。アジェンダぱんぱんの会議、メッセージを書け!の指摘に従うスライド作りにやられている社会人の皆さまはぜひ読んでみてください。

本書の中で、ジョン・スチュワート・ミルの”愚行権”が引用されている。他者に危害・迷惑を及ぼさない限り、たとえ周囲から見て愚かで不利益な行為であっても、本人の意思で自由に行う権利。ミルは「人間は羊ではない」として、賢い生き方だけを国家や世間が強制してはならない、愚行を含めた自己決定の余地を守らないと人間の個性も成熟も死んでしまうのだと言った。22時過ぎまで小学生が塾で勉強している現代は、人間の個性も成熟も死にかけているのかもしれないね。 > J.S.ミル『自由論』

Wikipediaより】『自由論』によれば愚行権は次の論拠において正当化される。

  1. 個人の幸福への関心を最大に持つのは本人である。

  2. 社会が彼に示す関心は微々たるものである。

  3. 彼の愚行についての彼の判断と目的への外部からの介入は、一般的推定を根拠とするだろうが、誤る可能性が高い。

  4. よって彼自身のみ関わる事柄こそが、個性の本来の活動領域であって、この領域では他人の注意や警告を無視して犯すおそれのある誤りより、他人が彼にとっての幸福と見なすものを強要することを許す実害のほうが大きい。

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23日、木曜。『商魂』

胃の違和感が消えないでの百草丸をがぶ飲みした。御岳百草丸、長野の名作です。商品ページを眺めてみようと検索したらオンラインストアを発見。ドメインが”hyakuso.online”もう少しなんとかならんかったのだろうか。あまり得意領域ではなさそうな湿布から、1本8千円するフルーツ酵素まで出していて商魂を感じる。実は化粧品でむちゃくちゃな売上を立てている日本酒メーカー・日本盛が発揮しているのと同じ魂である。

前日読んだものづくり本に触発され、私もベーグルでも焼こうかしらとスーパーによる。強力粉とドライイーストがあれば簡単につくれるおいしいもの。愚かかつ自由な方法でおいしいものをつくるのが好きです。自宅バルコニーで育てているインゲンの苗もすくすく成長中。自分のためのものづくり、いいですよ。ベーグル1つ、鉢植え一つから始めよう。

思考ログから:考え方こそが最も重要なことであり、誰もが最後に取り組むべきこと。そして、問題を機会と捉える人は、障害としか見なさない人には決して理解できないような優位性を持っている。

お便りをお待ちしています!

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