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先々週あたりから、ニュースで 東欧の小国・セルビアの名前をよく目にします。
北海道とほぼ同じ広さの国土に人口は約700万人。タバコや自動車製造などで日本とも関わりのある国でありながら、コソボ紛争などの印象も強く、ポジティブな印象を持つ日本人は多くないかもしれません。
そんな国が、スポーツの世界で大躍進しています。テニス界のレジェンド、ノヴァク・ジョコビッチは全米オープンで優勝して世界1位に返り咲き(もう36歳ですよ?)、日本代表の活躍でメディアに取り上げられ続けたバスケW杯でもセルビア代表が強豪のカナダを下し、最後ドイツ代表に屈したものの準優勝に輝きました。バレーボールでも男子は世界9位、女子は世界3位。強い。
旧ユーゴスラビア時代から国家全体でスポーツを奨励していたり、人種的に平均身長が高い利点はあるものの、この人口規模でここまでの成果が出るなんて。
他にも、例えばスロベニア。四国ほどの広さの国土、人口200万人のこの小国から、NBA大スターのルカ・ドンチッチ、自転車業界でも2年連続ツール・ド・フランス優勝のポガチャルや現在開催中のブエルタ・ア・エスパーニャで総合優勝を争うログリッチ、スポーツクライミングの世界選手権で金メダル6個獲得のヤンヤ・ガルンブレトなど、スポーツ界の英雄が大量に生まれています。
例えばアルゼンチン。インフレ率が100%を超え、IMFから1兆円を超える規模の経済支援を受けている課題国。そんな国でも、テニス男子トップ100に7名もの選手を送り出している事実。サッカーやバスケットボールなど従来から強かったチームスポーツ以外にも、個人競技でも世界で活躍する選手が続々と出てきています。
日々のニュースを見ていると、政治経済の終わりは国家の終わり、のように語られ、それを防ぐには…と陰鬱な将来像と薄い対策が画面紙面を埋め尽くしています。それは果たして本当かと。
先週、囲碁の中学生棋士・仲邑菫女流棋聖が韓国棋院に移籍することが発表されました。テニスの世界でも、日本のトップ選手は10代のうちから海外に出ることが当たり前になりつつあります。従来の経済規準において国家が衰退局面に入ってから、いよいよ本当のグローバル化が始まるんだなと、改めて感じています。
✏️読んだ/読んでいる
📃記事
映画バービーは思想と思想のガチンコバトルだった:「よく出来た思想というのは常に美しいものと地獄の二つをセットでこの世に生み出す」そして社会は前に進んでいく。映画観にいきたいな。 (Books&Apps, link)
起業家たちからの学び10つ:「なぜ成功したのか?」はほぼ"運"で終わりなので、プロセスを素敵にするための振り返り・批判から学ぶべき。「別の見方」に拘る、これに徹底して拘ってきたのがCobe Associeの5年間です。 (Sahil Bloom, link)
自由こそが真のゴール
環境がすべて
不安はあって当然
プレーしているゲームを理解する
見返り求めず目を瞑ってギブする
顧客に直接届けよ
静かな成功者たれ
将来ではなく自分・環境の解像度を上げよ
起業家として孤独と向き合う
「別の見方」に拘る
政治広告@Googleへの生成AI利用規制が始まる:11月から。共和党・民主党ともに大統領選向けに相当アグレッシブなコンテンツ投下を始めている。規制なしだとWebが荒れまくりそうなので大賛成です。 (Verge, link)
MLBで起きている『ベルト』革命:ユニフォームはもちろん、グラブやバッティング手袋などはこだわりが強いところだけど、確かにベルトはずっと地味だったなと。Nokonaってテキサスの会社がやっているらしい。こういうビジネスいいなぁ、小企業向けだ。神戸、皮革メーカーさんがたくさんあるのでぜひ手がけてオリックスと一緒に事業化して欲しい… (Paul Lucas, link)
水不足と闘ってきたナミビアに先人の知恵がある:1968年にthe Goreangab Water Reclamation Plantとして始まった水再利用施設に、米国やシンガポールなど、気候変動によって水利用課題を抱えるようになった行政担当者が多く訪れている。1日で下水を飲料水に変えるんだと。 (Positive News, link)
英国第2の都市バーミンガムが財政破綻:Oracleプロジェクトのコスト肥大化が要因の一つと報告されています。 (IT Media, link)
ギリシャ集中豪雨で年間農業生産の1/4を失う:綿花やタバコに直接の被害。インフレが続くいま、経済・財政へのインパクトもなかなかのものになりそうです。リビアでも大雨に伴う洪水被害で7千名以上がなくなっており、最終的には2万人以上まで膨れ上がる可能性も指摘されており、ClimateTechに資金が集まる心理不安もさもありなんです。写真見るとすごいもの。 (Quartz, link)
小学生のうちはとにかく運動しよう:バーゼル大の研究、Journal of Science and Medicine in Sportに掲載。10歳から13歳の子ども110人を対象に、運動量に差異のある2群についてストレス課題を与え唾液でストレスレベルを計測。たくさん運動→ストレスにうまく対処したよと。 (unibas, link)
睡眠中にしっかり体温が下がる工夫を:睡眠前の体温低下が不十分だと、睡眠中の心拍数が高くなり、結果心臓血管などの回復が促されない、睡眠品質が下がったりするよ。温かいシャワーを浴びてから寝る(結果放熱して深部体温下がる)、冷却マットレス使うなどすべき。秋に移りつつある今だからこそ工夫しましょう。 (Brady Holmer, link)
自撮り写真の加工をする人ほど、自分をモノとして認識し、自尊心が低下する:独・ルール大学の研究。直感にしっくりくる。筋トレにどっぷりはまる人に一定数「自分嫌い」の人がいるのはそういうことか。 (Nazology, link)
パワーポイントの時代は終わったのではないか:人間は、強い意志で、パワポの時代を終わらせなくてはいけない。↓の意見に完全同意です。 (orangeitems’s diary, link)
まるで万能ドキュメント作成装置のように動いてきたパワーポイントは、もう狭い意味でのプレゼン資料のために使われるべきなんだと思う。詳しい資料はテキストをいっぱい使って作ればいい。
📙本
幼年期の終わり:次のポッドキャスト課題本、長距離フライトでしっかり読みました。1953年出版の古典SF。コンセプトも表現も、これが70年前の作品だとは信じられない。やはり名作。 (Amazon, link)
イスラームの神秘主義: ハーフェズの智慧:イラン訪問後に購入し、先週月曜11日に読み始めたら冒頭911の話が出てきて、タイミングに運命を感じています。 (Amazon, link)
君に友だちはいらない:『僕は君たちに武器を配りたい』『武器としての決断思考』などでも有名な故・瀧本哲史さんの著作。熱意やビジョンをベースにした仲間と一緒に働こうと。「アジアでもっともリスクをとる国になろう」とのメッセージにはぐっときました。書籍タイトルの勝利感もある。 (Amazon, link)
📻観た/聴いた
ラ・ラ・ランド:未視聴だったので機内で観てみたんですが、普通に感動してしまいました。日本に帰ったらもう一度みたい。
Malika Favre:バルセロナ拠点で活動するフランス人アーティストの作品群。魅力的。日本で同じトーンのアーティストがいたら作品爆買いしたい。 (link)
Bird Photographer of the Year:地面から解放された彼らにある世界だ。 (link)
🧩感じた/感じている
気前よくい続けよう。 > “Generosity is luck going in the opposite direction, away from you. If you’re generous to someone, if you do something to help him out, you are in effect making him lucky. This is important. It’s like inviting yourself into a community of good fortune.”
世界中に出張する機会があるなら、オフィス企業・Regusのメンバーシップはぜひ活用すべき。加えて、e sim対応端末+アプリは最高。 (link)
🍵今の関心事
🥑活動報告
タイ・バンコクからフランス・ニースに移動してきました。今週は時差と通信環境の問題でほとんど会議なし。この2週間の経験で、世界中どこに住んでいてもどうにか工夫すればお仕事出来そうだ、と実感できています。
今週も、Happy Weekを:-)