Cobe Associe代表の田中志です。このニュースレターはいま393名の方が登録してくださっています、いつもありがとうございます。元日朝から第1号をお届けします。
年末は落ち着いて本や記事を読むことが出来ました。充実。
昨年頭にChatGPTを世に送り出し(いろんなBig Techも市場に引き込みNVIDIAの株価を数倍にして)、秋には経営層のゴタゴタでメディアを騒がせてくれたOpenAI。その代表、サム・アルトマンが “What I Wish Someone Had Told Me(誰かに教えて欲しかったこと)”の題で公開したエッセイをしっぽり読んでいました。ただの箇条書きですが。
Optimism, obsession, self-belief, raw horsepower and personal connections are how things get started. (#1)
1行目、これから始まります。「楽観主義、執着心、自己信頼、むき出しの根性、そして人脈。これが物事を始める方法だ」評価額10兆円を超える企業の代表がこういっているのか。別途読んでいた経営書『エフェクチュエーション: 市場創造の実効理論』そのままですわ。私には執着心が足りない。人脈はこれからがんばります。
Fight bullshit and bureaucracy every time you see it and get other people to fight it too. Do not let the org chart get in the way of people working productively together. (#7)
「(組織に蔓延る)デタラメやお役所主義に直面したら、必ず闘い、他の人にも闘ってもらうこと。人々が生産的に協働することを組織図に邪魔させてはいけない」2023年、組織や集団というものに懐疑的になる(逆に、信念を持つ個人の力を過小評価してきたことを反省する)機会がたくさんありました。今年は私も、デタラメ・お役所主義撲滅主義者として活動しようと思います。
Inspiration is perishable and life goes by fast. Inaction is a particularly insidious type of risk. (#13)
「インスピレーションは儚いもので、人生は瞬く間に過ぎ去っていく。何もしないことは、巧妙に隠されたリスク」今年35歳になります。文脈ばかりが重くなって、やる前から『ムリだろな/やめようか』と感じることも少しずつ増えてきました。重力に逆らって、少しずつ、インスピレーションを形にするよう根性見せていこうと思います。
Get back up and keep going. (#16)
「立ち上がって進み続けよう」突然CEOを下ろされて電撃復帰したサム・アルトマンが言うのですから迫力たっぷり。
今年も辛いこと、たいへんなことがたくさん起こるでしょうが、みなさんも、もちろん私も、一緒にGet back up and keep goingしていきましょう。なんといっても、
Working with great people is one of the best parts of life. (#17)
ですから。
✏️読んだ/読んでいる
📃記事
2024年上半期しいたけ占い:都合の良いものだけ信じる派の私、水瓶座のところにあった↓を信じてやっていこうと思います。 (siitake, link)
2024年上半期のあなたは、「運命からのテスト」に打ち勝った者として、夏休みのような期間が与えられます。そして、「強制レベル上げ」が課せられてきた合宿所を卒業し、自分で自分を管理し、改めて、「どこに向かっていきたいか」を考え、そして、一緒にやっていく仲間を求めたり、協働したり、この時間の中でしか作れないものを作っていきます。
The Economistが選ぶ「2023年の必読書」:合計55冊。特に気になったのは、ドゥテルテ大統領の違法薬物防止キャンペーンを描いたSome People Need Killing、プロマネイシューを改めて紐解くHow Big Things Get Done、6つの重要物質の歴史を語るMaterial Worldあたり。邦訳を待つ。。 (Gigazine, link)
SMBC「2023年の回顧と2024年の展望」:プロフェッショナルサービスに関わる人はぜひ一般常識として仕入れておきましょう。 (SMBC, link)
感情や「バイブス」では民主主義を守れない:「私たちは一種の政治的・経済的低血圧症に陥っているのだ」この指摘は重い。巷で文章が上手いと言われる人の多くが、この感情やバイブスをコントロールしたり特定のものだけを換気することに長けていて、せっかくの言葉のちからがそんなところに活用されているのを見聞きすると悲しくなる。ファクトフルネスはどこにいったのか。 (The Atlantic, link)
私は精神科医として、幸福を追い求めることがいかに不幸につながるかを見てきた:今年読んだハッピークラシーはまさに『幸福の追求が人生の一大事である』と思うこと/思わせることの弊害(とその不自然性)を描いた素晴らしい本だった。バーナード・ショーのこの言葉が的を射ている。> “愚行とは、幸福と美の直接的な追求である” (Psyche, link)
次世代ブルーライトで眠気⇔覚醒度を調整できるかも :睡眠系の研究はついみてしまう。異なる波長の青色光を発する2つのLEDを設計して夜にはメラトニン生成に役立つ波長で発光。新LED使用で、夜間のメラトニン濃度が12.2%増加する一方、昼間のメラトニンが21.9%減少したと。3世代くらい後のスマホにぜひ実装して欲しい。 (ACS, link)
いま将棋AIの世界では、どれくらい先手が有利なのか:世界将棋AI電竜戦で第3回・第4回と連覇されたやねうら王さんのブログ。「先手の持ち時間を後手の半分にする」こんなルールに変更されていたのは知らなかった。いつか人間同士の将棋でも、実力差を鑑みて持ち時間に差を付けるコトが当たり前になるかもしれない。 (やねうら王, link)
朗報であり悲報。夢の中でも働けるようになるかも:北米のスタートアップ・Propheticは明晰夢/夢をコントロールできるようにすることを目指しています。いまのロードマップに従うと、来年の冬には明晰夢を確実に誘発するモデルを開発し、25年冬にはプロダクトの出荷を始める想定。懐疑的な声はたくさんあるものの、実現できたなら、夢の中でCEOとして経営判断を下し、エンジニアはコードを書けるようになるかもしれません。24時間戦えますか?→Yes。夢の中なら。 (Prophetic, link)
もう仕事に追われたくない!自分起点で楽しく働くための自己管理術:すべての若手に届けたい最高の記事でした。意志決定の初手主導権を握ること(最終的に誰かが決めることになっても)、知識を貯めるための質問形式を暗記しておくこと、徹底するだけで一気に仕事は楽しくなる。 (qiita, link)
「私はいいけど、他の人が傷つくかも知れないから」論法は好きじゃない。:会社組織の中でも『私は気にしないんだけど、社長/常務/部長…(その他任意のエライ人)が気にするかもしれないから』と言う理由で延々とPPT資料の修正をさせる人がいるんですが、たいがい杞憂で、指摘している本人の筋の悪さを誰かの責任にしているだけなんですよね。指摘するなら、自分の魂をかけて発言せえよと。覚悟がないやつは黙っていろよ、と。 (Books&Apps, link)
"どちらか"ではなく、"どっちも"の経営観:組織と個人、どちらも幻想概念だと思っているのですが、それぞれを大切にし始めると必ず生じる矛盾に焦点が当たっている素晴らしい記事でした。2万字、ずっと途切れることのない熱量。私自身、あまり学習や文化を組織変革の道具として活用することの有用性を信じ切れていないのですが、10年後になったらまた自身の感じ方・読み方が変わるのかどうか、変化の予兆を楽しみにしています。。 (mimiguri, link)
📙本
スター主義経営―プロフェッショナルサービス・ファームの戦略・組織・文化:Cobe Associeをもっとレベルの高いチームにしたいと考えており参考となる考え方をこの本に求めました。スターとは誰のことなのか。永続的な顧客関係の構築、能力を最大限発揮し成果を上げつつファームを最優先にして行動し、ファームの戦略的課題に対応していく人材。まず自分がスターになり、次なるスターを惹きつけるぞ。 (Amazon, link)
土を喰う日々: わが精進十二ヵ月:知人にお勧め頂いて即読。自ら包丁を振るうことは季節を感じることなんだと。1ヶ月ごとに1章。5月の章は「筍の季節である」からはじまり、6月の章の冒頭は「梅の季節がきた」なんとすてきか。来年はもっと料理、自炊するぞ。素敵な味覚エッセイでした。 (Amazon, link)
この料理書の根底になっているものは、その味噌と塩とめしが入っているだけの弁当箱である。だけといったけれども、味噌と塩とめしがあるということがすでに大きな恵みであって、それさえあれば日々の菜の工夫は、誰しも出来るはずなのだ。四季の材料によるその工夫を、著者は自ら芹を洗い、胡麻をくだきながら語ってくれる。
📻観た/聴いた
the 2023 International Landscape Photographer of the Year:写真の美しさ、今年も体感していこう。旅にも行きたい。 (link)
尾崎豊 “Forget me not”:冬の夜に聞くと心にきますね。
🧩感じた/感じている
鶏胸肉をヨーグルトに一晩漬けてただ焼くだけでおいしい。寒天粉を仕入れれば作業時間5分で素敵な牛乳寒天が出来る。糠床を用意しておくとどんな野菜でも一晩でご飯のお供になる。工夫の源は台所にある。
今年はもっと自分勝手にやろう。笑顔で「うるせーな、黙ってろよ」と言おう。陰で言うのではなくて、正面を切って言おう。
酒席でみんなを楽しませられる人になりたい→バニーガールをやってたときの話。
デフォルトミーティングを15分にしている会社、30分にしている会社、60分にしている会社、90分にしている会社。どの会議でも正直意思決定の質は変わらない(高かったり低かったりする)し量もそこまで変わらない(たいがい少ない)ので、会議時間のデフォルトは短ければ短いほどいい。デフォルトから変更するなら、変更した人が差分を生み出す責任を持つのが良い。
本人は、無能から並になるのは簡単で、一流から超一流になるのは難しいと思っている。指導者にとって、実際は、誰かを一流から超一流にするのは簡単だが、無能を並にするのはとんでもなく難しい。大人が相手だとなおさら。
結局どんなことでも、凡事徹底に尽きる。飛び道具に頼ってはいけない。
仕事・事業の師匠を真剣に、とても真剣に探さなくてはいけない。
🍵今の関心事
自炊週間を確たるものにするためにどんな仕掛けを施すか。
今日は2024年最強開運日のひとつらしいですよ。さて、、、
運を現実にするためにいまから何をするか。何日から真剣に仕事モードに切り替えていくか。
今年の12月31日に「1年でよい面構えになったな」と感じるためにどんなことを習慣にするか。
🥑活動報告
先週改めて整理した「積ん読の中でもすぐに読みたい紙の本リスト」です。Kindleに更にこの5倍ほどあり、年初から絶望気味ですが、しっかり勉強します。
今月は仕事で京都、静岡、東京と、いろんな所に脚を伸ばします。2024年ずっと、足取り軽くやっていきたいです。
先週から約5年ぶりのパーソナルトレーニング通いを再開しました。それをトリガーにスタイルと食事全体の改善にも取り組んでいます。仕事・テニス・将棋のすべてのパフォーマンスを高めるために、規律正しくストイックにやるつもりです。
一緒に、良い1年にしましょう:-)