出張中はスキマ時間がたくさんできて、結果、読書が捗る。
マンガ『神田ごくら町職人ばなし』が素晴らしかった。江戸時代の神田を舞台に、桶職人、刀鍛冶、紺屋、畳刺し、左官の手仕事を描いている。友禅染が大流行する中、藍染の意匠に悩む職人。大蔵と茶屋、まったく異なる空間に挑む左官職人。登場人物がみなかっこいい。文字と概念図ばかりつくり3ヶ月に1回は「自分の仕事は結局何をしているんだ?」と考えてしまう私の弱い部分をどかんと刺激してきます。何より、仕事風景の描写が丁寧で繊細。刀を打つシーンからははっきりと音が聞こえます。
同じ本を同時に読んで感想を語り合うポッドキャストを数年続けている。次の課題本『世界からバナナがなくなるまえに』も読み進めることができた。柔らかいタイトルながら、アイルランドのジャガイモ飢饉や20世紀の…
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