第82期名人戦七番勝負は、先週の月曜日に行われた第5局で先手番の藤井名人が勝利したことで、現名人の防衛が決まりました。不調がささやかれる(一説では歯列矯正のためとも)藤井名人ですが、大事な勝負はしっかり勝ちきるプロフェッショナリズムには感服です。終局図を見て頂くとわかるのですが、藤井先生の自陣、穴熊の堅陣はほぼ手つかずのまま残しての圧勝です。31日の叡王戦第4局でも圧倒的不利な後手番かつ失冠がかかる大局で挑戦者を圧倒。藤井八冠の強さを改めて感じた1週間でした。
将棋をやっている人ならば、『良い手を指すことより悪い手を指さないことの方がよっぽど大事』というテーゼに共感いただけるはずです。よくマンガやドラマで描かれるような、良い手をばちーん!と指す→相手「そんな手が!」と驚く、みたいなことは現実にほとん…
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