会社の偉い人と"個別最適vs全体最適"の話をすることが増えてきた。個人成績をあげるためには最善を尽くすが同僚に協力的でない社員をして「もっとチームのことを考えてほしい」、ガバナンス遵守の目標に向けて他部署全てにぎっちぎちの制約を課す管理部には「会社全体にとってのあるべきを目指してほしいよね」という。概ね、自分(たち)のことだけ考えて最適化するのはやめてほしい、全体にとってのあるべきから個々人の活動を考えてほしい、ということだと思う。みんな、"全体最適"概念が大好きだ。
ひとはみな全体最適に従って意志決定すべきである、という教義をもつ人を仮に"全最派"(⇔"個最派")と呼ぶ。この全最派/個最派が、選挙において、ひいては多くの意志決定のシーンでどう振る舞うのかに個人的関心がある。
最近の衆院選や米国大統…
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