電力会社と仕事をし始めて2年になる。鉄道や金融、ディベロッパーなど「私たちこそ社会のインフラ!」と喧伝するクライアントとご一緒したことは何度もあったのだけれど、ほんまもんのド・インフラ企業は今回が初めてである(もし私が電力会社の社員ならアンケート「あなたの業種は?」で迷うことなくインフラを選ぶ)。電車が動かずとも、銀行業業務が止まっても、社会は数日持ちこたえるだろうが、電気ではそうはいかない。インフラとはそういうものである。電力ひいてはインフラの視点で社会や他事業・企業をみるようになり、日常目にするものから日経のニュースまで、感じ方がずいぶんと変わった。人間活動も企業活動も、全てはエネルギーの生産であり、変換であり、循環である。エネルギーは宇宙と地球上を気持ち良くめぐっている。
本書『エネルギーをめぐ…
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