日々ふわふわと感じていたことが、ある本を読んだことで「あぁこういうことだったのか」と突然輪郭をはっきりさせることがある。日常の小さな違和感だったり業務上の小さな悩みだったりが一気に整理・構造化され、どう見るべきか・何をするべきかがすっきりと頭に降りてくる。A・O・ハーシュマン『離脱・発言・忠誠:企業・組織・国家における衰退への反応』は、あなたにもこの感覚を届けてくれるかもしれない。
本の主張は明確だ。製品に対する消費者、組織における構成員、国家における国民、、彼らは組織やサービスの品質が低下したときに2つの選択肢がある。
離脱/Exit:対象物から離れる、つまり利用や所属をやめる
発言/Voice:問題を解決するために発言する(クレームを入れる、上司に意見する等)
各個人がどちらを選ぶのかはその組織の傾聴風…
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