日記と論考:"できるだけ多くのスイッチを切る"🎛️
ホワイトボード、マクルーハン、No熱中症、ベーグル作り、神戸ワイン、関西人にとっての値切り、全仏・ズベレフ優勝、イタリアテニスの復興、岩波・世界7月号、神戸港入港、ハードコート完成、不誠実な取引先、ドローイングパッド手書き、納税と出納管理、Hump Back「番狂わせ」、Claude Fable、The Economist購読。一週間お疲れ様でした。
💡メディア読み習慣を見直し、速報や日次差分に近いニュースとの接触をぐっと減らそうかなと思っており、合わせてニュースレターの形式も段々に変わっていくと思います。好きにやっていく、を中々変えられない性分でして、突然、予告なしにガラッと形式が変わると思います。
>『楽しんで弾くので、頑張って聴いてください!』(のだめカンタービレ)
📚日記
05日、金曜。『強みを活かすメディア』
オフィスに幅200cm弱のホワイトボードを置いている。私のような無頼派の非主流コンサルタントは、ホワイトボードを使うべきお仕事でもらっているお金に対して大きな価値をお客さんにお戻しできることが多い。一方、PPT・Excel・カメラオフのWeb会議の3つのみで進行するお仕事では無用の長物となる。無価値なお仕事や会議を見つけるとすぐに「そもそもなんですが・・・」と言い出してしまい、邪魔者扱いされるからだ。そもそもまで遡ることが許され、誤字脱字よりも見立ての筋が話題に上るような会議が主たる舞台である。この舞台でホワイトボードは輝く。
一週間煮詰めた(書いては消し、書いては消し、をたくさんやった)ホワイトボードの様子を投影しつつ会議をする。「これをみられた/共有できただけで田中さんに依頼して良かったです」とまで言ってもらえて大満足。ありがたいんですが、うーん、これで価値がでてしまうのは何かがおかしい気もする。このプロジェクトの前工程を担当していたコンサル会社さんは何をしていらっしゃったのでしょうか。虚業にこそロバストな職業倫理が必要だよ。
図書館で借りてきたマーシャル・マクルーハン本の続きを読む。天才だ。彼が現代を生きていたなら、AIについてめちゃくちゃ良い示唆論考を出しつつも、AIフルベット人材・企業をディスりまくっていただろう。技術はどこまで行っても人間能力の拡張に過ぎず、社会自体が改善するものではなく、地球村にまで縮小し部族対立が苛烈になっているのも結局は技術の為なのだとおもう。マクルーハンがメディア時代の人間の危機を語ったのは、ネット登場以前のことである。 >『マクルーハン発言集 メディア論の想像力』
すると残された選択肢は進行中のあらゆることを理解し、そのあと可能な限りそれを中和し、できるだけ多くのスイッチを切ることです。そうやって最大限に阻止するのです。いかなる技術革新や変化にも、私は断固反対です。ただし、起こりつつあることを理解する覚悟はあります。座ったままで巨大なローラーに押しつぶされたくはありませんからー。私が最近の話題を取り上げるのはその話題が好きだからだと多くの人に思われているようです。しかし、私の場合は違います。取り上げる話題はどれも、私が断固として反対していることがらなのです。何かに反対する最良の方法はそれを理解することではないかと思います。理解してこそ、どこでスイッチを切るべきかがわかるのです。 p115
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06日、土曜。『明石へ』
ミックスダブルスのテニス大会@明石に出る。7時に出発できた段階で大勝利。昼間はもう暑いね。エルニーニョ確実とはいえ酷暑が続く夏になるだろうけど、今年はNo熱中症でやりきりたい。
夜に1kgの強力粉を全身で捏ねる。自宅でのベーグル作りが加速している。大きなミキシングボウルを導入したことで、一回で焼ける量が8→16個に倍増した。材料を調えたり発酵の仕方は色々工夫を進めており、焼き方のレベルアップもがんばりたい。予熱時間を長くとるのと、天板もちんちんになるまで温めなあかんのか。よし。見えてきた。来週はもっとガンバルゾ。
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07日、日曜。『2026年初BBQ』
雨。友人から「屋根付きのところで肉を焼こう!」と誘われて西区のバーベキュー場へ。ワイナリー?併設の肉焼き場で、駐車場横にはワイン畑があった。そこまで気温が下がらなさそうな標高でカベルネ・ソービニヨンを育てているのか、品質をどうやって高めているのだろう。…と思っていたら哀しいYahoo知恵袋があった。なお、ワインショップはガラガラでした。
神戸ワインは地産池消などとはほどとおく、品質も安い不味いものしか出来ていません。神戸市役所職員の天下り先として多額のお金を注ぎ込んだ「神戸ワイン」は経営破綻しており、市民の税金から損失が補填されています。神戸ワインは神戸市民の恥部です。 link
20人くらいでわいわい持ち込みBBQ。お姉様方はみな夏野菜のおいしい料理法を心得ていて、1年分のきゅうりや紫蘇を摂取。途中、バイトのお兄ちゃんが「とうもろこし買ってください!」と突撃してきたのだけれど、お姉様方がめちゃくちゃに値切って買ってあげていた。曰く「値札は挨拶!値切りはコミュニケーション!楽しいやんか!ここは関西!」と叫んでいた。楽しい土地です、神戸。いい友人に囲まれています。
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08日、月曜。『スポーツの日』
全豪オープンでズベレフが優勝した。I型糖尿病を公表しており、過去コート上でインシュリン注射を行うことを指摘されたこともある彼。アルカラスが欠場、シナーやジョコビッチが早期敗退して巡ってきたチャンスを見事に掴んだ。芝のシーズンと一緒に、また新しい文脈が起動した音がする。 >ズベレフ 四大大会初V「ついに」 糖尿病の世界3位が死闘制し悲願の優勝
準優勝したコボリ含め、イタリア勢の活躍が目立った大会だった。男子シングルス上位4人のうち2人がイタリア人、ミックスダブルス優勝もイタリアのペアである。ハードコートの整備、若手登竜門的国内大会の整備、データ活用支援など、過去数十年にわたって進めてきた協会改革がいま花開いている。成果は一日にしてならず。
岩波・世界の7月号が届く。タイミング良くスポーツ特集。「謎の権威に選手が振り回される時代は過ぎ去ったのだ」と語る鈴木忠平さんの論考が素晴らしかった。冒頭、茨木のり子の詩『小さな娘が思ったこと』に始まり、その他にも、エビデンスのそもそもを問う『測れるものと測れないもの』、米国にとっての正しい戦争とは何かを突き詰めた『ハリー・トルーマンと朝鮮戦争』、英国政治のいまを見つめるブレイディみかこさんの『憎悪するポリティクス』、共和制と民主制の違いを紐解く『リベラル・デモクラシーを転覆せよ──アメリカ 共和政の二五〇年史』、武田砂鉄さんの『「あたまがいい人」を探しに』など、心にくる論考がたくさんある。岩波の真髄、左派・反戦系の文章には共感・賛同できるものがほとんどなかったけれど、少なくとも迫力は感じた。



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09日、火曜。『ハードコートができあがりました』
朝、船の入港を眺める。思わず動画を撮ってしまった。みんなで声を出しながら仕事をしている感じが良い。声出して仕事していこう。腹から声を出すの気持ちいいよ。
夜、テニスのレッスンに行ったらハードコートができあがっていた。全豪オープンが開催されるのと同じ表面素材で、ざらざら感がすごい。きゅっきゅと鳴らしながらステップを踏みボールを打つ。砂入り人工芝のうえでやるのと全く違う競技だ。こっちのほうが楽しい。
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10日、水曜。『手書きの日』
朝、テニス事業の欧州取引先から不穏なメールが届く。これまでも不誠実さ溢れるコミュニケーションスタイルの企業だったのだけどその極地。まぁ先方の気持ちもわかるのだけれど、いろいろ対応しなければいけないことが出てきた。真顔で “We wish you continued success and growth in your business.“と返信を打つ。気持ちを込めないメールはいつも気持ち悪い。
たくさんスライドを書く。自宅にiPadを忘れてしまい、自由帳がわりのドローイングパッド(東京都墨田区にある1938年創業の製本会社・Ito Bindery製)を使う。捗る。古い人間なので結局手書きの良さに回帰するし、良い紙があるとアウトプットが頭と腕を追い越していってくれる。PCやスマホではこうはならない。典型的、は現代においてほぼ悪口だけど、よく見るといい言葉だよね。
Designed by ● 典型プロジェクト
典型とは、誰にでもそれとわかる原型的なデザインのことです。
日本の工場に根づいた「精度の文化」(正確、誠実、清潔)を通して、新しい典型を開発したいと考えています。

たくさん納税をする。今月末にかけて~500万円の出金が3件ありいつもより出納管理にアンテナを張っている。株式市場がいよいよ調整入りで、投信やテーマ株を持っておけば自然に資産・現金が増えていく時間は終わりを迎えつつある。いざという時のためにキャッシュポジションを厚めにしておいた方が良さそうだ。年末まで滞りなくやる。
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11日、木曜。『番狂わせ』
前日のANN0をタイムフリー視聴しながら徒歩出勤。Hump Back「番狂わせ」が流れてきてぶち上がる。ブルーハーツと混ぜて聞くと前進狂気が湧いてきます。
新しくリリースされたClaude Mythos/Fableを触る。劇的進化というよりも着実な変化、という印象。周りの非エンジニアを見ていると、GPT5-4やOpus4.7あたりで必要品質は十分でそれ以上の進化は使いこなせていない人が多い。AIも所詮道具である。道具の質・パフォーマンスは使い手の意志や能力に強く依存しますね。私はこの道具が好きです。
ぼやっと散歩していると、日次単位のニュースに触れていてもしょうがねえな・くだらねえなという天啓がおりてくる。毎日の日経新聞・ニュースレター読み習慣を塩抜きし、代わりに週次・月次単位の熟考時間を増やそうと思い立つ(これが冒頭に書いた形式変更に繋がります)。日経新聞の購読を止め、Substackの購読リストを1/4に削減する代わりに、日経ビジネスとThe Economistの購読を申し込んだ。いい下半期にしよう。
お便りをお待ちしています。







