神戸からおはようございます。
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2020年の頭から、コーチ・エイのアカデミアコースに参加して、コーチングの学習を続けてきました。毎週2回平日の朝7時から学びの場に参加する生活を1年半続けてきたのですが、ゆっくりと、自分のコーチとしてのあり方が進化してきた気がします。この度、無事に「(一財)生涯学習開発財団認定マスターコーチ」の資格を取得することが出来ました。これからまた実績を重ね、来年中には国際資格取得することを目指しています。
コーチとしての活動を始めた初期から「行動変容」「目標設定」を促すようなセッション、特にテーマが明確に設定されているような場では力を発揮できていたものの、扱っているテーマを超えて、クライアントの真のWant toに迫っていくような時間に出来ていたかと言われると、自信がありませんでした。学びの最後の半年は、『いかに言外のことにアンテナを立てるか、それをコーチングセッションに取り込むか』に重点を置いてきました。結果、その点でも成長できたように感じています。
コーチングの国際団体・ICFは、コーチが発揮すべき核となる能力要件としてコアコンピテンシーを定義し、公表しています。実は過去1年ほど、毎日このコア・コンピテンシーを見返し、自分の日々のコミュニケーションを振り返る習慣を続けてきました(これもアカデミアで接したとある先輩コーチからの学び)。その第6項目「積極的傾聴」で、以下のような能力・振る舞いが記述されています。
項目の定義:クライアントの状況を理解して流れを読み取り、それまでのやりとりをすべて踏まえて、クライアントの自己表現を支援するために、クライアントが何を話し、何を話さないかに集中している
クライアントが何を伝えているかについての理解を深めるために、クライアントの状況、自己認識、とりまく環境、体験、価値観、信念を考慮に入れる
クライアントが伝えた内容を反復または要約することで、明確さと理解度を確実にする
クライアントが伝えている以上の何かがあることを認識し、問いかけている。
クライアントの感情、エネルギーの変化、非言語的な合図、またはその他の行動に気づき、認識し、 探索している
クライアントの言葉、声のトーン、ボディーランゲージからの情報を統合し、伝えられていること全体の意味を把握している。
クライアントのテーマやパターンを見定めるために、一連のセッションの中で、クライアントの行動と感情の傾向に気づく
いかがでしょうか。書籍等で言われる積極的傾聴のイメージとは、だいぶギャップがあるのではと思います。私は、上記で言うところの積極的傾聴が決して得意ではなく、非言語のメッセージを誤って受け取ったり、クライアントの感情やエネルギーの変化に気づけなかったりすることも多いです(コーチングにおいてのみならず、普段のクライアントワークでも同様です)まだまだ修行が足りん。日々反省です。
コーチとしても、仕事人としても、人間としても、自分の未熟さ・無力さを痛感する出来事が多くあります。そんな中でも、前に進もうとする心だけは手放してはいけないと、また気を引き締め直しています。
✏️読んだ/読んでいる
📃記事
Macbook Proの新型が登場:Vergeの記事を読んでいたはずが、気がついたらapple storeのCheck outボタンを押していました。不思議。14インチの最小構成にしておいて良かったです。だいぶ重量があるのでいざというときの鈍器としても安心です。 (link)
Facebookに社名変更の噂:今週中にも発表・実行されるのではとのVergeのスクープ。メタバースに主眼を置く、というザッカーバーグの意志が現れた社名が予想されています。 (link)
Oppoも自社チップを作る:AppleのM1やGoogleのtensorに続き、中国・Oppoもフレッグシップモデル向けの自社チップを開発中とのことで。ボリュームが出せるメーカーは強い。 (link)
2000年代は「懐かしむ対象」:世界中が混乱する中、TikTokに住む若者は古いブランドや遅いテクノロジーを求めています。今年のファッション/ランウェイではローライズジーンズやミニスカートが登場、スローバック・エコノミーの木賀氏が見えます。 (link)
クリエイターエコノミーの実態:Axiosの記事。Twitchの大規模ハッキングにより明らかになったデータによると、全ストリーマーのうち上位1%が全収益の50%以上を稼いでおり、大多数の2021年収益は120ドル未満。ニュースレターもポッドキャストも同様の構造にあり、「小さな声に力を与える」というお題目を掲げて成長してきたプラットフォームの実態は、既存社会と同様べき乗分布に従っているようです。 (link)
宇宙に始まりはなかったのかもしれない:英国・リバプール大学の研究。"因果集合理論(causal set theory)と呼ばれる量子重力の新しい理論を使い、宇宙の始まりについて計算したところ、宇宙に始まりはなく無限の過去に常に存在していたという結果を得ました。この結果に従うと、ビッグバンは宇宙が遂げた最近の進化の1つでしかないということになります。" 無限の過去…?? SFだ。 (link)
億万長者は尊敬しているが富裕層は嫌いなアメリカ人:オハイオ州立大学の研究。個人に焦点をあてるとその才能や勤勉さを評価する一方で、集団・グループとして捉えると運や経済システムのためだとして富裕税を支持すると。国民性や県民性とかも同じ構造がありそうだなと感じています。 (link)
ラッコがいると海草が強くなる:その捕食活動を通じて「海底をおだやかに乱すことで、アマモの開花や種子の形成が促される」からだと。大きい意味での新陳代謝。穏やかに乱す、っていい表現ですね。 (link)
最先端レンダリング:複数の画像データを組み合わせるだけで、こんなにも3Dデータに近いものが出来るの…?? 数年以内にiPhone/Pixelが機能追加してきそう。 (link)
模倣的伝達を支えるミーム:『利己的な遺伝子』のリチャード・ドーキンスによって生み出されたミームという言葉について改めて考察し、「人間の全ての行動はミームに支配されているんだ」と大きく出た記事。"ミームが伝達する文化とは、私たちの知識、信念、理論、技術、伝統など、DNAによってプログラムされた物理的な本能を超えて、私たちの頭の中にあるすべてのものの総体なのです"、いやはや、面白い内容でした。ユーモア/ジョーク/韻の意味を考えています。 (link)
インフルエンサー/企業の広告塔であること:ブルックリン在住のライター・Haley Nahmanが過去のインフルエンサー活動を振り返っています。広告って何なんでしょうね。大きい主語のままでは、好きになれない業界です。 (link)
世代という考え方が諸悪の根源だ:The New Yorkerの記事。人間が採用しがちな10年単位という考え方はただ人間の指が10本であることに由来するものでしかないのに、90年代と00年代の差、00年代と10年代の差、等に意識を集中しすぎている。記事の中でBobby Duffyが言うように、「世代は態度、信念、行動の変化を説明する3つの要素のうちの1つに過ぎない」。そして、Gen Zが他の世代に比べて倫理観が高いという証拠もほとんどない、と。 (link)
「集中型思考」と「拡散型思考」を使い分ける:学習をするには集中を続けるべきですが、なかなか長続きしません。適度に拡散させないと。休息を意図的に盛り込まないと長期的な最適化からは遠ざかります。わたしは大事な仕事の合間に関係ない用事をちょこちょこ挟むのが好きなんですが、この思考ど真ん中です。 (link)
他人に感情をぶつけられたときの対処法:原題は "The Art of Not Taking Things Personally"。根本にある不安に対処すること。罪悪感を緩和すること。不透明感・見通しの悪さを解消すること。怒りや恥ずかしさを取り扱うこと。テッド・ラッソに出てきたドクターのようにありたい。 (link)
プロダクトを作ってから登録ユーザー400名、月間売上100万円を達成するまでにエンジニアががむしゃらに行った営業方法のメモ書き:学びがありました。営業こそ全てなんや。私ももっと仕事の営業せなあかんわ、となっています。営業します。 (link)
病院経営は難しい!? 「ぼくがかんがえた最強の病院」をその道のプロに持ってったら死ぬほど論破された:ツーポイントホスピタル、やってみようかな。 (link)
スタートアップや製品のサーベイをしよう!フォーマット:リサーチに関するHow論を有償で書いてくれ、と頼まれたのですが、書きたかったことの8割はここに書かれていたのでリンクを送ってDoneにしました。お金をもらうことよりも大事な流儀があります。 (link)
a16zによる次世代インターネット時代に向けた政策提案:いくつかのハブを中心に結合したInternetからより脱中心・分散化を進めたWeb3の時代に。発電による環境負担が~といわれるブロックチェーンも、最近技術だとそうでもないよというDisclaimer付き。InternationalからGlobalに変遷していった潮流がここでも。 (link)
📙本
フォン・ノイマンの哲学 人間のフリをした悪魔:本人の天才ぶりはゲーム理論を学ぶ中で痛感していたんですが、そのおじいちゃんも八桁の掛け算を暗算で解いていたようで、なんじゃそりゃ、となりました。傑人です。 (link)
日はまた昇る:ヘミングウェイが27歳の時に書いたとされるこの作品、私にはどうにもフィットがないようでした。もう少し頑張ります。 (link)
部長~取締役 島耕作:中国編に入ってからやたらと人が亡くなるようになってきてきな臭くなってきた… (link)
🎥観た/観ている
デイヴ・シャペルのスタンダップコメディ@Netflix:きわどい社会問題を次々取り上げていくセッションの中でトランスジェンダーについて言及した部分で批判が上がっている本作。Netflix社員による抗議や本社前デモなども起きており、多様性や表現の自由に思いを巡らせています。 (link)
怠惰にいこう:"Laziness"を大切にすることの意味。創造的思考にもメンタルヘルスにもよいよ。30分ほどSlack通知オフでいきましょう。
📻聴いた/聴いている
波の音で集中!生産性の上がる環境音2時間【ポモドーロタイマー25分】:今週のお伴でした。 (link)
ブルーハーツ全般:1000のバイオリン、月の爆撃機、情熱の薔薇。気持ちが乗らないときには20分間ブルーハーツに浸ってから日常に戻ります。
🧩感じた/感じている
プロジェクトマネージャーみたいな言い方をするより、幹事といったほうがやることもその価値もわかりやすい。幹事が居ないとハザードが起きる。プロジェクト幹事。
蓋し至言:Good judgment comes from experience. Experience comes from bad judgment.
日経新聞電子版を毎朝紙面で閲覧するようにしたら、不思議と仕事リズムに入るのがスムーズになりました。同年代の皆様、一周回って、いかがでしょう。
マイケル・デルはホームランよりヒット、といったが、なんならヒットではなく出塁すればよい。四死球をもらいやすくするのも戦略のうち。
最後金で詰ませたからと言って、その対局で最も重要な駒が金だったわけではないというのは直感的にわかる。しかしビジネスの現場では↑のような思考が為されている。
🍵今の関心事
世界中のインフレ対策と金融政策の行方。
最近考えている「ニュースレターベースでの人材紹介業」のアイディア検証をどう進めるのか。
今週届くM1 Macbook Pro(14インチ・最小構成)とPixel6、どんな使い心地か。
🥑活動報告
(一財)生涯学習開発財団認定マスターコーチになりました。コーチングにご関心のある方(特に「怪しげなコーチはちょっと…」とお感じの方がいれば)はぜひお声がけください。お力になれることがありそうです。
自著「情報を活用して、思考と行動を進化させる」Kindle版が23日に日替わりセールに選ばれていました。その日にどんなことが起きるかを経験できたのは貴重なことです。2冊目について、考え始めています。
先週実施したリサーチ関連のセミナー、参加者の方に好評だったようで嬉しく思っています。やってみたいことで溢れているので、そろそろ採用を加速させる予定です。
採用文脈で、力のあるメディアさんに今週取材頂く予定です。楽しみにしています。またご案内します。
採用できたあとの地ならしとして、転職関連のニュースレターも始めようかなと思い始めています。またご案内します。
一部界隈に人気にあるデジタルヘルスレポート、新しい記事を何本か準備しています。11月から年末にかけて、じゃんじゃん出していく予定ですので(一部界隈の方は)お楽しみに。
今週も、Happy Weekを:-)