おはようございます。今日も神戸からお届けしています。登録してくださっている264名の方、いつもありがとうございます。アンケートの回答もみなさま、本当に、本当に感謝です。丁寧なメッセージまで頂きまして。
アンケート結果を踏まえ、①観た/聴いたをまとめて圧縮、②活動報告シンプルに、③過去紹介記事等を1箇所まとめ+音声解説準備、、、等に手をつけようと思います。お答え頂いた50名近くのみなさま、ありがとうございました!✨✨✨
色んなご縁とタイミングが重なり2018年9月にCobe Associeとして独立したのですが、会計年度もそこに(適当に)合わせた結果、9月始まりの8月末締めと不思議な期間になっています。中国では法令で12月決算と定められているようなのですが、自由の国・日本、ありがたいことに私も税理士さんも閑散期のいま決算を締められています。
無事に増収・増益で、法人として最大の社会貢献活動(=納税)もしっかり出来る見込みです。詳細はnoteに書いておきました。当社の行く末に関心がある方はこの世の中に私(と妻、あとは両親)だけだと思うのですが、「地方拠点のコンサル・リサーチ会社って上手くいくんかいな?」と考えている方がいればぜひ見てみてください。
決算を締めると財務三表<BS、PL、CS>が出そろい、それに基づいて納税(本来なら配当とかも)するわけですが、3つのうちどれをじっくり眺めるかが変わってきた/変わっていくと感じます。
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独立する前・コンサルタント時代に考えていたのはPL/損益計算書のことばかりでした。周りの人も「売上/年商どれくらい?」「利益でてるの?」とPL関連のことをたくさん聞いてくる。年商大きい→すごい、年商小さい→しょぼい。黒字ならOK、赤字ならダメ、みたいな感じで。
実際独立直後に考えていたのはCS/キャッシュフロー計算書のことばかりでした。資本金たった300万で立ち上げた会社です。よく黒字倒産なんていうことを言いますが、大きめ・期間長めのリサーチ案件をとって経費がんがん使い、手形サイトが6ヶ月みたいに超長期だったり最悪回収不能とかになったら一発で潰れる弱小企業。お金の巡りで帳尻が合うか、毎月(なんなら毎週末)通帳残高とにらめっこしていました。
そしてここ半年くらい、やっとBS/貸借対照表のことを考えられるようになりました。これから数年〜十数年、事業を安定的に運営していく(持続的にステークホルダーに価値を提供できる基盤を整え続ける)ために、会社としてのアセットは適切に活用されているのか。そのアセットに紐付く資金の出元は健全か。所有と経営が同一化しているうちでは1年単位での通信簿であるPL/CSをがつがつ綺麗にするよりも、とある一瞬の健康状態を可視化するBSを"筋肉質"にするほうが優先度が高いんだと。
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この「BSで事業を考えぬいたことがあるか」はけっこう大事なことで、特に新規事業開発なんかはまさにこのBS視点が必須だと考えています。ですが、ほとんどの人は単年目標と予算の中で動き、かつ帳尻合わせが効くPL視点での思考・行動に使っています。キャリア志向も同様で、名目・額面での年収に拘るのはPL優先思考の現れな気がしてなりません。
仕事もキャリアも、まずはBSから始めましょう。当社5期目も、BS凝視から始めます。PLは目標ではなく、ただの結果なのです。ただの結果に組織や人生を狂わされる訳にはいかないのです。
✏️読んだ/読んでいる
📃記事
2022年 第53回星雲賞 受賞作:海外長編部門(小説)でプロジェクト・ヘイル・メアリーが受賞。面白さ考えると当然。ほんまにおすすめです。 (link)
自己啓発アディクトにならないために:「他人の教訓はどこまでいっても他人のもの」本当にその通りで。出版社のビジネスモデルを理解して、それぞれの書籍を見つめよう。そして、骨太の本を読もう。自己啓発書は箸休め程度に。 (Books&Apps, link)
文明のために進んでお金/税金を支払おうや:みな税金の高さを嘆きます。「税金は悪いもので、賢い人は税金を払わない方法を考えるために多くのお金を使う(+それなのに私/私たちは…)」という信念をSNSに吐き出す。しかし著者は言います。「私は意識的に、税金を払うことを負担から逃れるためではなく、喜んで行う義務、地域社会の一員としてのあり方として考えることにしているのです」と。私も同じように考えています。その方が、生きてて楽しいじゃないの。 (Anne Helen, link)
Midjourney/Memeplex(StableDiffusion)などの画像生成AIで思い通りの画像を出すヒント:Midjourneyの描いた絵が美術品評会で1位を取ってしまう時代です。画像生成AIのうまいディレクション方法の参考に。名記事でした。gigazineでも同様のレポートが出ているのでこちらもぜひ。Intel製CPU端末をご利用の方はこちら。朝や週末の一時間、こういう新しい革命物を触るだけでも、生活が楽しくなります。ぜひご一緒に。 (note, link)
一流スポーツ選手が代替医療やエセ科学にハマるのはなぜ?:テニス・全米オープンの真っ最中です。今年はジョコビッチがワクチン未接種で米国入国できず不参加になったことが話題に。本記事ではカッピングやLarge Fan Spiderテーピングなどが紹介。プラセボがパフォーマンス向上に繋がる事実もありますが、広告収入に絡む難しさもあるんやなぁ。 (gigazine, link)
サハラ以南諸国の水アクセシビリティ:問題は常に深刻です。内陸国の非都市部、20%以下がデフォルト。エチオピアやレソト、ソマリア等の地域間ギャップ。 (Visual Capitalist, link)
絶滅危機に瀕する少数民族言語復興のヒントがスペイン・バスクに:1980年以降、バスク語話者は35万人以上増加しています(同地域の人口は~210万人)。アイルランド語やウェールズ語でも、教育プログラムへの導入をきっかけに復興の兆しが見えているとのこと。 (The Economist, link)
レム睡眠中の目の動き、夢で見ている方向と一致:UCサンフランシスコの研究でScienceの掲載論文。これまではランダムな方向に動いているのではと考えられていたが、マウス脳内にある"コンパス細胞"(そんなのあるんや!)の動きを調べることでこの結果がわかったと。おもしろいぞこれは。 (nazology, link)
睡眠不足は人を不寛容にする:UCバークレーの研究。直感にも合います。明日他人を助けるために、今日のあなたは寝るべきです。→『不十分な睡眠は個人の精神的・肉体的な幸福を損なうだけでなく、個人間の絆、さらには国家全体の利他的感情までも損なうことを示す証拠が増えている』 (futurity, link)
豚の皮膚から作ったインプラントで視力を回復させる:スウェーデンの研究チームが取り組んでいるテーマ。角膜損傷によって視力を失った人に対して、安価な生物工学的インプラントを提供できると。20名に対して手術を実施し、19名で大幅な視力改善が報告されました。全盲だった14名もその状態を脱したと。すんげぇ。この研究はNature Biotechnologyにも掲載されています。 (Gizmode, link)
糖尿病患者のインシュリン摂取、経口でいけるかも?:ブリティッシュコロンビア大の研究。歯茎と頬の間に挟むと溶けるタイプの錠剤を開発し、頬粘膜から吸収することでインスリンを無駄なく肝臓に送り届けると。まだマウス研究の段階、ヒト試験はこれからです。 (UBC, link)
オープンソースの競合品が出てくるまでの期間は?:各サービス/技術がオープンソース代替製品が出てこない状態でどれくらい存続できるかの期間を"Time Till Open Source Alternative"と定義し、その平均は7年だと。ソフトウェア単体で稼ぐことの難易度は高まるばかりです。 (staltz, link)
憲法がもたらす混乱とその向き合い方:チュニジアをテーマに、憲法をいじりたくなる独裁政権の動きを牽制しています。一度も改正されていない日本の憲法がある一方、アラバマ州の憲法は120年で1千回近く改正。イギリスやNZ、イスラエルは憲章を文書にまとめることさえしていない。あるべきはどこに。 (The Economist, link)
📙本
セネカ哲学全集〈6〉倫理書簡集II:5巻を読み終えて最終巻に。付属の解説小冊子も最高。ストア派の世界に身を浸しています。 (Amazon, link)
記号とシンボルの事典 知ってそうで知らなかった100のはなし:@から♯まで。Macのcommandボタンの記号、そんな風に決まったんやー!と驚きました。 (Amazon, link)
その幸運は偶然ではないんです!:偶然に見える機会も、それを受け入れるための準備があるんだよと、色んなエピソードを通じて教えてくれます。だいぶ前に読んだ星海社新書の『クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方』が大変良かったので、クランボルツの本を改めて。会社5期目、計画的偶発性を楽しみたいなと思っています。 (Amazon, link)
🎥観た/聴いた
H2O Sculptures:水面から跳ね返る水滴が醸す美しさに圧倒されます。 (link)
一度の手術から出る廃棄物の多さたるや:"My goal with this film was to create a movement within the pharmaceutical industry considering the waste it produces."と。乳がん後の再建手術でこの量ですよ。 (youtube, link)
🧩感じた/感じている
合理的になるには無駄なことをたくさんしないといけない。ムダがそぎ落とされた合理性ほど使えないものはない。 (togetter)
強くそう思う→「学問も、芸術も、失われたものの影によって導かれるものだと僕は思う。後ろを見ながら前に進む。この現代につねに否定を感じつつもそれと混色される肯定を発明する。濁った色になる。そうであるべきだ」 (note)
社会の当たり前を維持するために、納税とまっすぐに向き合う。 “Who of us really think about taxes when we turn on the lights or cross the road? Like the fish, we’re swimming in the benefits of taxpayer-funded essentials, blissfully ignoring the amazingness of their existence all around us.” (DD)
厳しいけどフェアである。そんな人になりたい/ありたいし、そんな人に師事したい。
🍵今の関心事
Cobe Associeの5期目、いかに2名採用するか。先に人をとることを決めてコミットする。8名までは盲目的に突き進んでいきたい。コンサル・リサーチ事業で1名、人材紹介事業で1名、が現仮説。知人の知人、くらいの距離で人を探したい。
利益、という概念を人間生活のアナロジーで捉え直すと何になるのか。
🥑活動報告
カバーストーリーでも書きましたが、Cobe Associe4期目の振り返り記事@noteを書きました。一緒に5期目、やっていきましょう。
8月22日週まで「よっしゃ9月は少しゆっくりするぞ〜」と思っていたのですが、29日週に色んな企業さんから連絡があり、結果めちゃくちゃ忙しくなりそうです。ありがたいけど困った。踏ん張りどころ、頑張る、頑張るぞ。
9/2にコーチングの英語4時間試験を再受験して無事合格、もう少しでコーチング国際資格保持者/ACCになります!
再加速している人材紹介事業、ぐぐっと成長しているスタートアップさんのポストコンサル系求人取り扱いが一気に増えました。35歳以下・事業作りに関心あり・ポストコンサルの方、自薦・他薦問わずぜひご連絡・DM待ってます。
今週も、Happy Weekを:-)