神戸からおはようございます。
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今回第51回。"51"と言えば、スーパースター・イチローの背番号です。野球少年だった私は例に漏れず、小さな体で大リーグ選手たちと対等に、時には他を圧倒するくらいのパフォーマンスで戦うイチロー選手に憧れていた子供の一人です。
当時、大リーグメディアで"Area 51(エリア51)"という表現をよく耳にしました。オリックスでつけていた背番号51番をシアトルの地でも変わらずつけていたイチロー選手が守る、右翼・ライトのポジション、くらいの意味でぼんやり理解をしていたのですが、実のところ、現地の人が言うところのエリア51は、米ネバダ州・グルーム湖周辺にある米国空軍ネリス基地管轄下の国家機密区域を指します。高高度偵察機U-2の秘密試験の実施場所だったことや、UFOの目撃情報、数々の陰謀論の根拠地となったことで、「不思議なことが起きる場所」というイメージがこのエリア51という言葉に付加されることになりました。
イチロー選手のすばらしい守備能力は、常人では追いつけない飛球に追いつき、常人では考えられない距離の遠投で走者をアウトにするなど、彼が守る場所を「野球の常識を超えたことが起きる場所」、エリア51に変えたようです。はじめてこの表現をしたメディア関係者、にやにやしたでしょうね。(私なら2,3日し続けます)名投手・ランディー・ジョンソンも51番を背負っていたわけですが、米国(少なくともシアトル)における背番号51は、間違いなくイチローのものでしょう。
2020年の日本各プロ球団の背番号51番を見るとわかるんですが、いずれも"イチロー"的な選手。打撃センスに溢れ、足も速く、守備も出来る、将来性が見込まれた若手が背負う番号になりました(広島の小園海斗内野手、ソフトバンクの上林選手など)すっかり文脈の中にある番号ですね、51番。なお、オリックスの51番はいまだ不在です。イチローのための番号なのでしょう。
イチロー選手は、独特の言葉感覚や表現でも有名ですが、私は特に↓の言葉が大好きです。
少しずつ前に進んでいるという感覚は、人間としてすごく大事。
2019年の引退前に、Youtubeのトヨタイムズに登場している回があるのですが、これもお気に入りです。私が好きなプロ野球選手、落合博満だったり、前田智徳だったり、落合博満だったり、津田恒美だったり、全員溢れるほどにプロで、溢れるほどに人間で、尊敬とともに愛おしくなる。
愛が赴くままに文章を書いていたら、支離滅裂になってしまいました。読み返してみて、何度か校正を試みたいのですが、それでもうまくいかない。イチロー選手という存在に圧倒された、不思議な回になってしまいました。
✏️読んだ/読んでいる
📃記事
Apple本拠地で働くデザインチーム:ハードウェアからタイポグラフィーまで。もっと軍隊軍隊した環境・チームなのかと思っていました。 (Wallpaper, link)
従業員が幸せな米国企業15選:AdobeやMicrosoft、Zoom Video等がランクイン。Peleton、新規採用の完全停止を決めていましたが、中の人たちはハッピーと言うことなのか、はて。 (FastCompany, link)
NVIDIAチームが考える2022年のAI模様:仮想世界を表現するための3D規格、確かに必要なりそうです。Deepmind・Alphafoldによる創薬技術の進化も期待されている項目の一つ。 (Gigazine/NVIDIA)
全米の地方紙がGoogle/Facebookを訴えている:独占禁止法を根拠に、150以上の地域新聞社がGoogle/Facebookを相手取った集団訴訟に参加している。テック企業がメディアに対して支払を行っているオーストラリアの仕組みと同等のものが出来ないか訴えていくとのこと。 (Axios, link)
Paypal上で後払い(BNPL)が大成長:ブラックフライデー当日、"buy now, pay later"の利用が昨年対比で400%の成長を見せたと。 (reuters, link)
スイス企業の技術がチェルノブイリの土を再生する:Exlterra社が開発したNSPS(Nucleus Separation Passive System)技術を使うことで、チェルノブイリ周辺に設定した実験地域の土壌に含まれる放射性物質が47%、土壌周辺の空気でも37%の現象を見せたとのこと。世界は良くなっている。 (Good News Network, link)
トヨタ生産方式から、テスラ生産方式へ:記事原題は “Unlearning What Toyota Taught Us”、トヨタの生産方法はこの数十年全世界の自動車会社・製造メーカーの生産効率を大きく改善してきたが、"That was then."(それも既に過去のこと)だと。テスラのようにどんどんと設計アーキテクチャーを変更していく方法が、短期的には品質問題や現場の混乱を引き起こすものの、新しいスタンダードになるかも知れないと指摘しています。 (WARDSAUTO, link)
世界中から選りすぐりのExcelエキスパートたちの祭典:"The real future of esports is spreadsheets and Microsoft Excel."そうです、Excelはeスポーツです。トップランカーたちの眼力、どうですか、狂気を感じませんか。Early Days Consultingを経営するDiarmuid Early氏がリーダーボード(もちろんスプシで作られている)のトップを飾っています。(PCWorld, link)
Tom Whitwell氏が今年学んだ52のこと:こういう記事を年末に書ける大人は素敵だと思う。「初期のPowerpointをつくった技術チームの43%は女性だった」「女性従業員の相対賃金は、その上司に男児が生まれたときよりも女児が生まれたときの方が4%上昇する」など、私も勉強させてもらいました。 (medium, link)
2021年、希望を感じる写真たち:The Atlanticの特集。高齢者のチアリーディングチーム、ジャパンポンポンを立ち上げた89歳・滝野文恵さんの写真も取り上げられています。元気が出る。 (link)
エレベーター利用からみるパンデミックの影響:欧州のエレベーター大手、KONE社のレポート。こういうデータの使い方にワクワクする派です。直近11月のロンドンのエレベーター稼働率はコロナ前の72%水準に戻ってきているとのこと。↓は2020年のアムステルダムのエレベーター利用レポート。 (link)
Python言語による実務で使える100+の最適化問題:記事の中身一つ一つは、私のような素人にはまったくわかりませんでした、無念。世の中の問題の多くは最適化が求められているので、最適化アプローチを思考としていくつか持っておけると、幸せに過ごせる一瞬が増えそうな気がしています。 (opt100, link)
Future Today Instituteによる2021年振り返りと2022年予測:メタバース、宇宙、バイオチップなど、耳なじみのあるキーワードが来年予測欄に並びます。むしろ、2021年の科学・技術方面での評価、振り返りの方に、個人的な学びがありました。 (link)
📙本
図書室:『東京の生活史』や、第38回 織田作之助賞の候補作にも選ばれている『リリアン』で話題の岸政彦先生の小説+ロングエッセイ。生々しい生のあり方と、自分と袂を分かってもその人の人生は続いていくという当たり前の事実を再認識した読後感でした。 (Amazon, link)
絶対製造工場:原子力の活用により無限のエネルギーが生み出される一方で、その副産物として、物質に封印された『絶対=神』が社会に溢れてしまう。そんな社会を描いた、100年前(!)の小説。1900年代初頭を生きたチェコ・スロバキアの代表的作家、カレル・チャペック。揺れる世界の中であえて絶対を問い、そして絶対の存在がさらなる諍いを生むという。全ての救いはこの世界にあり、一方でこの世界に救いはないようにみえる。 (Amazon,link)
ある島の可能性:先週紹介した『素粒子』の著者、ミシェル・ウェルベックの作品。こら話題になるわ。こら各所に怒られるわ。でも好き。名作。世界ごと揺さぶるSF作品が好きです。 (Amazon, link)
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー22年1月号:新規事業関連のことをやっているならば、必読の内容とも思える記事ばかり。なにげに、前半にあった無意識差別に関する実験の結果が衝撃でした。 (Amazon, link)
🎥観た/観ている
FMWC Open - Dec 11 (FINALS) - Excel as esports:↑の記事欄に書いた、Excel/Spreadsheetモデラーの祭典、その最終日の動画。意外と和気藹々としている。 (Youtube, link)
📻聴いた/聴いている
ショパン 英雄ボロネーズ:集中して考え事をするには先週紹介したDeep Focusや自然音。とにかくノリノリで作業するにはこれだ。
🧩感じた/感じている
DHBRの2022年1月号がすばらしかった。Anomallies wanted here!!
実験こそが人生だ。実験のない人生のどこに面白みがあるのか。
この年齢でも、まだ一晩一升は日本酒が飲める。
エゴを自覚せよ。
🍵今の関心事
コンまなをどうやって1千人コミュニティに成長させていくか。道は長いが、前に進んでいる。その実感こそが人生だ。
YourCSOの顧客をどう伸ばしていくのか。自分はもっといろんな人の力になれるはずで、その確信をやっと持てるようになった。次もやるぞ。
来年3月までの仕事生活、どんな風に走りきっていくのか。
採用、ここからどう広げ、絞るか。
🥑活動報告
先週LPを公開した「コンまな」ですが、一気に準備して、先週金曜日に本番リリースしました。この得体の知れないものに、もう何十名も参加してくださっていて大感謝。このニュースレターの下書きを、コンまなメンバー向けに公開することも検討中です。
このニュースレターを購読してくれている皆様に向けて、向こう1年間の利用料10%OFFクーポン『COBELETTER_10』を準備しました。学生も社会人も、コンサルタントもそうじゃない方も、ぜひ参加してみてください:-)事業現場に戦略パートナーを安価に導入できる「YourCSO」も先週発表しています。こちらは事業者向けで、スタートアップの経営チームや、大企業内の新規事業関連チーム(実行チームや事務局など)を顧客として想定しています。既にお問い合わせを頂いており、ありがたい限りです。
先週金曜17日に、日本仕事百貨さんから求人記事が出ました。既に何名かお問い合わせ頂いていて、ありがたい限りです。来年は2人目、3人目の社員さんを迎え入れるぞと、気合いを入れて直しています。
https://shigoto100.com/2021/12/cobe.html一昨年あたりから社会心理学の分野に関心が黙々高まっていたのですが、久しぶりの受験をしまして、無事に来年の春から京都橘大学心理学部の通信教育課程に3年次編入することになりました。研究ではなく、基礎から学びます。来年からの、新しいチャレンジです。
ここまで書いて、Substackさんが言うLimitに至りました。
みなさま今週も、Happy Weekを:-)
こーべ通信&田中さんの大ファンで、1年間楽しみに読んでいました。Likeやコメントをする機能があると初めて知り、コメントしてみます。お仕事とても忙しそうなのに、幅広く書籍や記事に目を通していらして、またスポーツなどの趣味も充実されていて、一体どのようなタイムマネジメントをされているのだろうと本当に眩しい限りです。いつも刺激を受けています。私も神戸に住んでいて、これまでコンサル的な仕事をしていましたが年明けからスタートアップにキャリアチェンジを予定しており、コンまなにも参加させていただこうかな…と恐る恐る思っているところです。来年のこーべ通信も楽しみにしています!