神戸からおはようございます。
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SNSでは日々、~と知って泣いた・感動した、みたいな投稿が流れ流れているわけですが、そういうものを目にする度に、ほんまかいなと、無表情で作り話書いているんちゃうかと疑ってしまいます。そんな自分が、先週読んで涙目になってしまった記事がこちらです。(本当です、火曜の午後のことでした)
2014年、あの決断に至る真実~ニューヨークと広島に感謝を込めて~
メジャー球団からの20億円オファーを蹴って、(たった)4億円+出来高で日本の地方球団に帰ってきた男、黒田博樹投手。20年来の広島ファンである私は、この報道が出たときに喚起したことを思い出します。
この決断にレジェンド、デレク・ジーターが与えた影響。最終戦でのドラマ。プロとしての矜持。ファンへの思い。1試合へのこだわり。読み応えたっぷりの、ファン心をぐわんぐわんと揺さぶられる記事でした。
思い返すと、やっぱりヤンキースは、名門ゆえにファンの存在も他球団とはひと味もふた味も違うものがあった。ヤンキースファンは、ヤンキースを応援するために球場に来ているのではない。チームが勝つ姿を見るために足を運んでいるのだ。つまり、求められるのは「常勝ヤンキース」。活躍した選手に絶大な賛辞が贈られる反面、勝利に貢献できなければ、容赦なく厳しい言葉が浴びせられる。
入団して1年経ったころには、自宅マンションもファンにばれていた。不動産系のウェブサイトに、僕の写真入りで紹介されているのを見たことがある。何階の何号室か、家賃、間取りまで、全部正しかった。今となっては完全に笑い話だけど、絶対に逃げられない環境なのだと当時は思い知らされたものだ。メディアも同様だ。初めは恐ろしさの方が勝っていた。日本と違って記者がロッカールームまで入ってくるので、打たれた試合でも取材から逃れることはできない。その扉が開いた瞬間、舌なめずりしながら僕に向かってくる記者たちの姿は恐怖だった。
ただ、そうした重圧があったからこそ、僕はヤンキースという偉大な球団で3年間ローテーションを大きく崩すことなく回し切れたんだと思う。入団当初ですでに36歳。肉体的にはギリギリで、かなりきつかったけれど、その分、充実感はとても大きかった。
最初にメジャー挑戦を決めた時は、まさか自分がヤンキースでプレーする日が来るとは思っていなかった。そしてヤンキースには歴代、レジェンドと呼ばれるスーパースターがたくさんいる。そんな広い世界の中で、自分の存在がいかに小さいかを知った。そして逆に、そんな自分でもカープという球団では多少なりとも良い影響力を発揮できるんだとすれば、それはとても幸せなことだと感じた。
だから次に進む以上、常に不安はつきまとっていたけれど、選んだ道が「正解」になるよう、ただひたすら努力し続けた。僕は不器用で、一度決めたことをぶれずに貫くことでしか自分を表現できなかった。それを支えてくれる仲間がいて、応援してくれるファンがいた。こんな僕に居場所を与え、野球人として成長する機会をくれた3つの球団とその土地の人々に、改めて心から感謝を言いたい。
なんでしょう、このかっこよさ。漢です。
プロの投手がマウンドに立つ時、ファンが観ている時点で負けて良い試合は一つもない。子どもたちにとって一生の思い出に残る1試合になるかもしれないし、闘病中の方にとっては人生最後の1試合になるかもしれないからだ。
日本だろうとメジャーだろうと、それは全く同じだ。誰かにとって“一生に一度”となる試合の価値は変わらない。だから、どの試合も可能な限り万全な状態で、ローテーションを1シーズン守り続けることが、僕にとって“最低限”の仕事だった。
こんな気持ちで仕事をしているだろうか?自分はプロだろうか?
反省しきりの読後です。
✏️読んだ/読んでいる
📃記事
醸造所で楽しみたい、バスク地方のリンゴ酒「サガルド」:2022年の長期休暇はスペインに行きたいなと思っています。 (link)
映画『ホテル・ルワンダ』の英雄、禁固25年:同作で中心として描かれていたPaul Rusesabagina氏に対して、ルワンダ政府は20日、テロ関連の罪で禁錮25年を言い渡しています。同氏は1994年に起きた大虐殺の際に1200人以上の命を救ったとされ、96年にベルギーに亡命、ルワンダ政府に対する批判の声を上げ続けてきました。 (link)
脳深部インプラントで四肢の感覚を取り戻す:Feinstein Institutes for Medical Research等の研究者が、3人の脊髄損傷患者に対して行った研究が論文になりました。脊髄の代わりに脳に埋め込まれた機器を通じて脳と四肢が繋がり、触覚を取り戻すことに成功したとのこと。糖尿病患者やその他中枢神経系疾患の患者への適応も研究中。 (link)
歩くことで創造性を取り戻す:日本に住むライターであるCraig Modは、歩くことは自身「書く」ためのOS("a platform for creative work")であるといいます。昨月は、熊野古道に沿って435kmのロングウォークを行ったようで。ツールの紹介などもあって、驚きつつ楽しく読める記事でした。 (link)
TIMEが選ぶ今年の100人:スポーツ選手が多くランクインしており、大谷翔平や大坂なおみ選手の名前もありました。フィル・ナイトがティム・クックを選んでいたり、ベッカムがトム・ブレイディを選んでいたり、方向性があるなぁという小学生並みの感想です。よくわかっていない名前も多く、自分がいかに国際事情に疎いかを痛感しました。 (link)
Amazonのハードウェアイベントが28日に:内容は完全非公開でストリーミングなし。The Vergeなどで速報を待ちましょう。 (link)
DJIが出す次のドローンは46分航行で2つのカメラ:Mavic 3 Proの情報が一部リーク。11月発売が予定されています。 (link)
Googleがポテトチップスを発売:今秋発売のPixel6でGoogle社独自チップが採用されるのに合わせて、「Google Original (Potato) Chips」がお目見えしています。面白マーケティング施策で好き。現在抽選販売中で、30日まで事前登録可能です。 (link)
Netflixの広告なしの無料プランを試験開始:新規ユーザー獲得のためにNetflixが新たなトライアルをケニアで開始。ニュースサイトのThe Varietyによれば、ケニアで展開されている有料プランで見られる全作品のおよそ4分の1が含まれるとのこと。結果によっては日本にも来るかも? (link)
航空会社連合がつくるブラック顧客リスト:デルタ航空は自社従業員や運行スケジュールを守ることなどを目指し、他の航空会社と共同で "no fly"リストの作成を呼びかけています。デルタ航空単体ですでに1,600名以上が名を連ねているとのこと。 (link)
頑張り至上主義がキャンセルされる:以前のイシューで、中国の若者にLay flat文化が広がっていることを紹介しましたが、同じ流れにある記事。Internet Exprorer開発者の頑張り系Tweetがプチ炎上したり。個人の生産性という考え方は過去のものになるのでしょうか。この流れが一般化するなら、逆に、頑張り至上主義で戦う個人の希少性は高まりそうな気がしています。 (link)
ロボットは人の雇用を"奪わない":東大経済学研究科・川口先生の研究。「ロボットの導入が雇用に対して与える影響は、理論的に正にも負にもなりうる」とし、少なくとも日本では「1%のロボット増加は、雇用を0.28%増加させる」という実証的結果をみたとのこと。おもしろー。 (link)
睡眠不足が悪い食習慣に繋がる:オハイオ州立大の研究。約2万人の米国人のデータを分析したところ、1日7時間以上の睡眠をとっていない人は、そうではない人と比べて、炭水化物や砂糖、脂肪やカフェインを摂取する量が多かったとのこと。全ての基礎には睡眠がある、これは私の宗教観です。 (link)
偏頭痛と睡眠の関係性とは:英国キングス・カレッジ・ロンドンのDr. Jan Hoffmannがリードしたメタアナリシス研究で、片頭痛のある大人・子供はいずれもレム睡眠の割合が少なく、さらに子供に限っては総睡眠時間が短く覚醒時間が長いことが示されたとのこと。因果関係の解明も待たれます。 (link)
ヒットソング流行とウイルス感染拡大に類似したパターン: カナダ・McMaster Universityの研究チームがリードし英国王立協会紀要に掲載された研究。感染蔓延を予測するSIRモデルをレディー・ガガなどの楽曲ダウンロードデータに適用したところばっちり一致したとのこと。ミームよ永遠に。(link)
ブロッコリーを嫌う理由は唾液中の酵素差にあり:ブロッコリーを含むアブラナ科がもつSMCSOという化合物を唾液の中にあるシステインリアーゼが分解することで刺激的なニオイ分子が生成されるのですが、人によってその分子の生成量が10倍以上も差が出るらしく。感覚は人それぞれ。 (link)
📙本
理解の秘密―マジカル・インストラクション:次のCobe.fmの課題図書。Information Architectureの名著、再読してみてその奥深さに心を打たれています。理解というものを根っこから考える。 (link)
進化は万能である:「進化とは一つの物語、つまり物事がどのように変化するかについて の一つのナラティブだ」人は設計やデザイン、トップダウン思考を重視しすぎていると。あらゆる事に進化の考え方を。受動的な存在としての人間に光を。 (link)
人生は楽しいかい?:Audible、耳で楽しんでみました。呼吸法大事ね。3割の余力を残していきましょう。完全に「夢をかなえる象」フォーマット。新しい者でチャレンジするより、成功している形に乗っかる方が確度が高い。 (link)
えーえんとくちから:早逝の歌人・笹井宏之の歌集。ぐっとくる歌ばかりで、あえて毎日数ページずつ、ゆっくり読むようにしています。最高の750円の使い方ではないでしょうか。 (link)
🎥観た/観ている
GoPro HERO 10:買っちゃいました。backspace.fm等を聴いていても素晴らしい使用感らしく、期待大です。CPUパワーが9と比べても圧倒的で、手ぶれ補正や並行補正能力もめちゃ上がっているとのこと。動画もいいすなぁ。
為末大学:自己肯定感・気合と根性や模倣について語った動画をばらばらとみていました。(同意や共感できるかどうかとは切り離して)示唆が深く、自分の物事との向き合い方を考えさせられます。 再生回数が数千回どまりなのが不思議。
ロジャー・フェデラーx国枝慎吾xゴードン・リード スペシャルトークセッション:ユニクロが支援するテニスプレイヤーたちが集う、豪華な場。芝のコートで車いすテニス、ハードコートの3~4倍のプッシュをしないと移動できないと。想像するだけで大変だ…
📻聴いた/聴いている
rebuild 317:Appleイベントの振り返り。iPhone 13 Pro/MAXはどうなんでしょう。私はPixel6待ちです。Google smart watchも楽しみ。Chrome Castも買ってみました。 (link)
🧩感じた/感じている
どんなサプリや運動よりも、睡眠と呼吸と姿勢矯正が効く。
今週出る3月のライオン最新刊が楽しみ。
常に真剣であるには興味ある事柄が多すぎる。
玄米生活に戻る。
🍵今の関心事
山々とはいうが川々といわないのはなぜか。
々、という文字の前に来る漢字を数順で並べると1位は何か。人は1位か。
国内メディアのアフガニスタン報道はどこにいったのか。中東、アフリカ情勢に関するニュースで視聴率が取れないことは理解しつつ、だとしたら報道の意義はどこにあるのか。結局個人のジャーナリズムに依拠することになるのか。
🥑活動報告
ニュースレターを続けて3/4年、あと3ヶ月も走りきります。ポッドキャストと合わせて、5年は続けたいと思います。
今週2週間ぶりの成分献血に行きます。年4回を目標にしていた献血を今回で達成、10月以降はボーナスステージです。
事業再構築補助金の交付申請を進めています。人材エージェント事業をリードしてくれる人材、採用します!
今週も、Happy Weekを:-)