神戸からおはようございます。
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将棋の世界には現在8つのタイトルがあり、プロ棋士はそれらの獲得を目指して日々公式戦としてその予選を戦っています。実際のタイトル戦は5番勝負あるいは7番勝負というかたちでタイトル保持者と挑戦者が争うわけですが、いままさに開催されている第69期王座戦では、永瀬拓矢王座(28)に木村一基九段(48)が挑戦しています。第1局は9/1に仙台で開催され、後手番の木村先生が先勝しました。永瀬先生も木村先生も大好きな棋士でして、ワクワクしながら第2局を待っています。
現王座の永瀬先生は、「将棋に才能は必要ない。必要なのは努力」と語るほど、とにかく真剣に将棋と向き合い、努力を続けている方。"年間5000時間将棋に向き合い、それを20年続けている" このレベルを、努力を言うんですね。少し古いですが、彼のインタビュー記事を読むと、迫力があります。自分は努力家だ、と思う方ほど、読んで頂きたいです。一緒に圧倒され、絶望し、立ち上がりましょう。
―永瀬さんといえば以前から「将棋は努力」と公言しています。その信念に揺るぎはありませんか。
そうですね。何もしなくて勝てる人は周りに結構いるので「うらやましいな」と感じる部分もあるんですけど、それは持ってる人間それぞれで、立場が違うわけですので。立場をわきまえた上で、できることをやっていくしかない。立場が違うのはしょうがないと思っています。 by 永瀬先生
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一方の木村先生も我慢の人。2019年、46歳3ヶ月という「史上最年長」で初タイトルを獲得しました。初タイトルを取るのはだいたい20代で遅くとも30代、しかもAIの登場で若手が有利になっている現代において、です。40歳を超えても自身の勉強法を改めAIを取り入れる柔軟性と、折れない心。(木村先生はよく、不撓、と揮毫されます)
負けと知りつつ、目を覆うような手を指して頑張ることはけっこう辛く、抵抗がある。でも、その気持ちをなくしてしまったら、きっと坂道を転げ落ちるかのように、転落していくんだろう。 by 木村先生
Number 1018号が将棋特集なんですが、お二人のお話がどちらも載っている号でして、バックナンバー購入おすすめです。永瀬先生の学校時代のお話を読むと、将棋というゲームが1人の人間の命を救ったんだ、ということを実感して、勝手にぐっときます。
将棋の話でアツくなってしまいました。来月から、藤井聡太先生がタイトルの中でも最上位に位置する竜王戦の挑戦者として登場します。楽しみな秋です。
✏️読んだ/読んでいる
📃記事
「本気ではない人に、いくら教えても、無駄」と言われた時の話:松下幸之助と稲盛和夫のお話。リサーチや情報収集なんかの講演会に呼ばれると、この記事の中に出てくるのと同じように、できたらいいななテンションで、しかし怒りながら聴いてくる人がいます。私もこれからはこう言おう。そして聴く側の時には、本気で、具体で聞こう。本気の時間を増やしたいもの。 (link)
米国・大企業従業員にワクチン接種義務づけへ:バイデン大統領が大統領令に署名。100人以上の従業員を抱えるすべての企業、保健医療や介護従事者、連邦政府職員や政府の請負業者が対象で、従業員にワクチンの接種か、週1回以上のPCR検査を義務付けられます。また雇用者には、接種を受ける従業員に有給休暇を与える義務が発生します。 (link)
メキシコで中絶が合法化か:最高裁が中絶禁止の法律は憲法違反だと判決。カトリック教徒が圧倒的多数を占めるこの国にあって画期的な決定、一つの国が動くかも知れません。一方でテキサスは… (link)
Mercedes-Benz AMG EQS:2030年までに全自動車を電動にすると発表しているメルセデスベンツから、馬力溢れる電動自動車が登場。ドイツで開催されるthe 2021 IAA Mobility showでお披露目予定。価格は12万ドル以上と予想されています… (link)
画像解像度を一気に高めるGoogle社のアプローチ:"Super-Resolution via Repeated Refinement"→"class-conditional diffusion model"。リンク先の画像の変換度合いをみると、わぉになります。 (link)
次世代の車椅子:パラリンピックの向こう側へ。↓に貼る、飛行機持ち込みを考えた車椅子・REVOLVE Airや、車椅子をモーター駆動に変化させるUNAwheel。素敵な技術の使い方。 (link)
サイケデリック・ルネッサンスは訪れるか:BBCの特集。ここ10年で、薬剤を用いた神秘的・変容的体験は疾患治療の文脈で注目されつつあります。ブリストルにあるクリニック、Awaknでは、うつやPTSD、摂食障害の患者向けにケタミンを用いているとのこと。次の10年で、サイケデリックセンターが当たり前になるかも知れません。 (link)
Tech Trends from 2021:Organ chips、Nano-Cleaner、Digital Presenseなどなど、楽しいキーワードがたくさん。 (link)
遺伝子編集・CRISPERとはなにか:CB Insightがまとめてくれたレポート。ユヴァル・ノア・ハラリが次の革命のテーマにも上げている生命科学領域、その中心にいそう。 (link)
難民による難民のナラティブ:よい、とにかく良い。翻訳チームもたくさん居るし、メディアチームもリッチ。こういうテーマを扱うNPOによい人材が集まるところに、欧州の厚みを感じます。 (link)
ヒナは親鳥の声を「卵の中から」学習していた:胎教音楽、胎内学習、どうなんだろうか。 (link)
シンプルな道路マップはいかが?:都市名をいれると、道路のレンダリングデータをぱっと出してくれるサイト。Google mapの向こう側に。 (link)
リサーチデザインと因果推論を学ぶ:これらをDeepLでがつっと訳して読んでいくやつやります。入門的な内容なので、学部生でも読めそう。 (link)
バルミューダからコーヒーメーカー:9/8に発売。バイパス注湯…?? スターバックス リザーブとコラボした特別モデルも発売予定とのこと。楽しみです。 (link)
クソ入力フォーム選手権:共感しかなかったです。 (link)
📙本
知ろうとすること。 (新潮文庫):福島の原発事故を振り返って、東大・早野先生と糸井重里さんの対談形式で進んでいく。科学を大切にしながらも、それを超えていくヒントがここにありそうだと感じつつ、新型コロナもろもろの社会動向を見ていると、半分くらい絶望したりもします。支えにしたい本。 (link)
土 地球最後のナゾ~100億人を養う土壌を求めて~:軽やかな文体で光文社新書感がフル。「名選手、ロジャー・フェデラーの相棒がラケットなら、こちらはスコップである。地味さで右に出るものはない」笑いました。土の浪漫を巡る旅。 (link)
🎥観た/観ている
地球の裏側を確かめる:”SuperTunnelSimulater”を使うと、地球の真裏がどこなのかを確かめられます。ニュージーランドの真裏がスペイン。ハワイの真裏がボツワナ。日本の真裏、ブラジルじゃなくて海やんか。 (link)
神田伯山「天保水滸伝〜相撲の啖呵」:講談ブーム、落ち着いたのでしょうか。噺の魅力は減らない
📻聴いた/聴いている
東京ポッド許可局 第437回「お笑い当事者論論」:「お笑い界は破滅する」と語ったケンコバさんの記事を発端に、マニアがジャンルを潰す、“芸人としての心構え”を語ることの寒さ、当事者ではないことの意味などを。中田翔移籍時の読売新聞の見出し、笑いました。 (link)
rebuild 315:higeponさん回、楽しかったです。Appleのアプリ内決済の行方、各種生産性高めるツールたち。オッドタクシーはおすすめです。 (link)
いんよう!第160回【雑談27】:一周回って生データを出すようになる、わかる。 (link)
🧩感じた/感じている
阿・吽が終わってしまって、悲しい。
30歳超えて「私は○○さんを知っている。」でマウント取ろうとするやつには何をやらせてもだめ。
対義語、二項対立の作り方に個性が表れる。
じゃがバターをなめてはいけない。
🍵今の関心事
これから緊急度を表すために、緊急以外でどんな言葉を使うようになるのか
今週1週間をどう無事に乗り切るのか
🥑活動報告
次のデジタルヘルスレポート発行に向けた準備を始めました。昨年の盛り上がりから多少は落ち着いて気がしつつ、引き続き注目テーマではあり続けています。
柔らかいオウンドメディアの運営に向けて動き始めました。オウンドといいながら自社のことは控えめに、粉飾なしにおもろい何かをお届けしたいなと思っています。やるぞ。
今週も、Happy Weekを:-)