神戸から、おはようございます。
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確か高校生の時だったと思うんですが、英語の授業で “none of your business”という表現を見たときに、ビビビッときたのを覚えています。 “it's none of your business” =「余計なお世話だ」「私は私だから」のような意味合いで、お節介がはびこる長野の端っこで生活していた私からすると、英語=かっこいいものという田舎マインドもあり、none of your businessとパキッと言い切れる大人になりたいな、と心の片隅で考えていました。
当時はまだbusiness、仕事をしていたわけではないんですが、大学院を出ていざ仕事をし始めると、↑の言葉と絡めて、いろんなことを感じるようになりました。
本来 My business、自分事のはずなのに、それについて考えたり判断したりすることをIt’s your businessといいながら他人に委ねてしまう人が一定数いる
It’s none of your businessと言えるほどお節介を焼いてくれる優しい人は会社や社会には意外といない、歳がいくに従ってありがたく感じる
It’s none of my business(それは私の仕事なの?違うでしょ)と思う仕事でもやらなくてはいけないことがある
It’s none of my businessなシーンで笑いながら「知らんがな」と言えるシーンで関西弁は力を発揮する
自信を持って “It’s my business”と言える人は、侠気がある
私の好きな言葉の一つが、羽生善治先生の
何事であれ、最終的には自分で考える覚悟がないと、情報の山に埋もれるだけである。
というものです。
将棋というゲームでは、誰も助けてくれません。(麻雀やトランプには存在する)確率による揺らぎもありません。あらゆることがMy Businessなのです。My Businessであるならば、そこには自分で取り組むという覚悟が必要なのです。
もしMy Businessであるならば、何があろうと、他の誰でもなく自分が取り組まなければいけない。また他の誰かにとってのMy Businessを、安易に引き受けてはいけない。その境界を、例え曖昧だとしても自分の中に持っておくべきだし、その曖昧さに向き合う覚悟を自分の中に持っていなくてはいけません。
真剣に活きていくのは気持ちの良いはずなんですよね。ぜひご一緒に、時には気軽に「知らんがな」と言いながら、やっていきましょう。
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ここからは、私が今週観たものや聴いたものなんかを紹介していきます。
✏️読んだ/読んでいる
📃記事
会話税:youkosekiさんの最新ショートショート。描かれているゴタゴタを含めて最高です。読んでみていいなと思ったら、最高傑作の一つ「パワポ職人の人生」も併せて読んでみてください。『四歳の時、保育園の担任宛に「ごはん後のおやつを増やす理由」を綴った三枚のスライドが、現存する最初の作品と言われている。箇条書きを用いた端正な作品で、当時の作風が読み取れる。』あたりから加速が止まらない。 (Link)
ワクチンの力を信じよう:NY Timesの記事 “The Pfizer and Moderna vaccines are 94 percent effective at preventing hospitalization in older adults, a study finds.”より。CDCが行ったスモールスタディによると、65才以上の高齢者の入院を減らすという観点で効果を発揮しており、これは臨床試験のデータとも整合していると。日本でも、やっていこうな。 (Link)
35年で気づいた35の人生原則:LearnInPublic等の活動で知られる@swyxさんの記事。 “Writing is Stupendously High Leverage.”はSuper Agreeだし、 “Don't End The Week With Nothing.”は耳が痛いです。 “Play Games You Cannot Win”を見て、心を新たにしました。自分もList of Principlesをつくろう、いつか。 (Link)
自分を見つめ直す90のテーマ:自己分析が必要なのは就職活動の時ではなく、精神のマンネリを感じたときからも知れません。NESS LABのとある記事は、自身の中のインサイトを探求するためのジャーナリング90テーマを紹介しています。内省によさそう。いつかやってみよう。 (Link)
学習中にジェスチャーをすると理解度が高まる:何かを学ぶことは、ただ脳に何かを流し込むということ以上のものなのかもしれません。動作は無意識のうちに思考に影響を与える。身体の力。 (Link)
アジア系アメリカ人は常にRacismと向き合ってきた:The Atlanticの記事。山崎豊子「二つの祖国」を読むと、日本とよばれる土地に住む1人の人として、いろんな感情がわき上がります。ドラマ化もされていますが、本がおすすめです。 (Link)
GPT-3が「最高」で「最悪」なAIである理由:生み出す言葉があまりに自然だったり画像生成の精度が飛び抜けていたり、昨年から各所で話題のGPT-3。MITテクノロジーレビューでは、その精度を評価しつつも、その結果にはパブリケーションバイアスがあること、計算能力の過剰な消費、バイアスの再生産などの問題が潜んでいると指摘しています。 (Link)
良いコードとは何か - エンジニア新卒研修:エンジニアに限らず、誰かと共同してテキストを書いたり、資料をつくったりする人のためになる、素敵な内容でした。こういう内容は、往々にして、書き手の方に最も大きな学びがもたらされるものと理解しています。Life is for sharingですね。 (Link)
思春期に幸福を味わっておくことは脳機能の強化にとっても重要かも:ロンドン大学の研究。若いときのメンタル状態が良いと脳の実行形・ワーキングメモリーがより成熟する可能性があることを示唆していて、逆に言うと、いま世界中で問題になっている若年層のメンタルヘルスイシューは、より長期に渡って彼らを苦しめてしまうかも知れません。 (Link)
12名が厳選!新入社員にオススメしたい一冊 | キャリアハック:書籍のおすすめ方針が近い人とはなんとなく仲良くなれる気がするし、「こういう本を紹介する人なのか」とちょっとげんなりすることもあります。 (Link)
📙本
走ることについて語るときに僕の語ること:唐突に訪れた村上春樹期間です。本書の中に出てきた、 “Pain is inevitable, Suffering is optional”(痛みは避けられないが、苦しみは選ぶことが出来る)はいい言葉だなと、頭の引き出しにそっと入れました。 (Link)
騎士団長殺し:唐突に訪れた村上春樹期間です。発売から何年か遅れで、私としては初めて読んだんですが、なんとも感想を述べにくい小説ですね。 (Link)
スピノザ よく生きるための哲学:理性について考えています。 (Link)
🎥観た/観ている
The Deep Sea:海の底へ。 (Link)
火星をヘリが飛ぶ:これまで画像のみでしたが、いよいよ動画が。すごい、飛んでる! (Link)
100分de名著 西田幾多郎“善の研究”:私には難しすぎる本なので、ドキュメンタリー形式で25分×4回で紹介して頂けるのはとてもありがたいです。言葉にすることで経験を矮小化していないか、もっと経験そのものに身を投げ出せないか、を考えています。
📻聴いた/聴いている
lofi.cafe:ここ5年ほど世界中でぐーっと伸びてきた “Lo-fi Hip Hop”な音楽が流れてきます。ラジオ感覚、作業用BGMにどうぞ。Chillです。 (Link)
🧩感じた/感じている
自分自身は日本人としてカウントされかつ定義されるが、アイデンティティとしてそれほど日本という概念が強くあるわけではないし、さらに日本政府や各種行政に対して怒ったりするほど精神的な距離は近くない
人生はクローズアップで見れば悲劇、ロングショットで見れば喜劇(チャールズ・チャップリン)
たかが仕事でストレスをためるなんて馬鹿らしいことはない
誰かを満足させることは楽しいことだが、誰かを満足させるために生きているわけではない
え、もう4月終わりました?先週4月になったところだと思っていたんですが、、、
🍵今の関心事
自分の仕事ぶりは、最後資料や言葉に落とすために、感じたことや考えたことを矮小化してしまっていないか
誤読や誤解に基づく自身への攻撃とどう向き合うか
おいしいコーヒーの入れ方(村山由佳ではなく)
フットワークの良さを高める諸々のコツ
この夏の過ごし方
🥑活動報告
単著『情報を活用して、思考と行動を進化させる』が発売中です。やっとKindle版も出ました、嬉しいです。
6月以降で、↑の書籍関連のオンラインお話会みたいなものを複数予定頂いています。6/15 16時~と、6/21週のどこかでもう1回。またご案内します。
5月頭から、かっちりしたリサーチプロジェクトが2つ動き出しそうで、気合いを入れています。私自身、どんどん成長している実感があります。なにか私でお手伝いできそうなことがあれば、お気軽にご連絡ください:-)
「電通・マッキンゼー代替リスト」をつくろうと思い始めています。小さくても、場合によっては、彼らよりも良い仕事をするチームはあるはずで、私たちもそういう存在になりたいと思っています。
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