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年がら年中対局があるプロの将棋界ですが、順位戦(名人戦)のスケジュールを意識してか4月始まりで年度を考えます。なのでこの10月からいよいよ下半期が始まり、タイトル戦だと棋王戦・王将戦・叡王戦は挑戦者争いがここから大詰め、一般棋戦でも日本シリーズや朝日杯、NHK杯(おそらく将棋に関心にない人が唯一プロ棋士対局を観る機会)などのトーナメントも決勝に向けて突き進むことになります。
藤井聡太五冠の名人挑戦の行方、羽生善治九段の通算タイトル100期に向けた棋王戦挑戦、豊島将之九段のタイトル復帰などなど、上の方を見ても話題が溢れているわけですが、その他にも注目テーマが溢れています。
一つは、今年4月にプロ棋士になった徳田拳士四段が勝ちまくっていること。今日時点で21勝1敗で勝率95%。年間の最高勝率記録が1967年に中原誠十六世名人が記録した85%なので、後半もこの調子でいくとえらい数字が出ることになります。この週末に行われた加古川青流戦決勝でも2連勝して無事に優勝。来年には新人王戦等の一般棋戦、竜王戦など若手にチャンスがあるタイトル戦への期待も高まっています。Twitter投稿の感じが慣れてなさMAX、推しです。
もう一つ別のテーマは、もう一段落してしまったのですが、史上初の女性棋士誕生に向けて邁進してきた里見香奈女流五冠の挑戦。5番勝負の最初2つを落として一気に苦しくなり(一局目相手が↑の徳田四段、あまりに不運な当たり…)、先週13日に第3局が行われました。攻めた端を逆用され、攻め込んだ飛車を取られたところから一気に形成が傾き、そのまま押し切られてしまいました。無念。決め手となる7三金を指されてからの7分間、里見女流五冠は何を考えていたのだろう。AI研究にどっぷり浸かってかつ気力体力充実の若手に勝率6割はしんどいよ。女性棋士誕生の夢は次の機会へと持ち越しです。
…と、こんな感じです。将棋愛が止まりません。棋士はアスリートであり、探求者であり、研究者であり、冒険者です。素敵な世界。
今週の「読んだ/読んでいる」でも取り上げましたが、畏敬の念を持つ対象があればあるほど、人生が豊かになると信じています。その意味で、将棋界では、尊敬という次元を超えて見つめてしまう人や瞬間が溢れていて、大好きです。来年1月にはまたNumberで将棋特集号が出るはず。いまから楽しみが止まりません。
✏️読んだ/読んでいる
📃記事
小手先のうまさでなんとかなる社会はなんともならない:全くその通りで、かつこれは昭和の話だけではなく、平成令和と、更に今後も続いていく話なんだろう。私はこれと闘わなくてはいけない。 (Books&Apps, link)
…思えば大なり小なり、私たち昭和の教育を受けてきた世代にはいつも、このような“圧”があったような気がする。「決定権のある人間が考える正解」におもねって、その意図通りに解答(回答)する技術が求められる、クソみたいな“教育”だ。
そしてそんな昭和の教育の“成果”は今、社会の中心で活躍すべき世代に色濃く、後遺症として残っているように思えてならない。すなわち、「上司の言う通りにすればいい。正しいかどうかなど、どうでもいい」という諦めである。
畏敬の念を抱こう:ロマン派によると畏敬の念とは「私たちの内側にある主観的な世界が、客観的な自然界と衝突し、私たちを圧倒するときに感じられるもの」と定義され、大自然、宗教的儀式、音楽や光のパターンなどから生まれるものだと。畏敬の念を感じることは各種慢性炎症のマーカー現象やうつ状態への対応に有用で、"脳を研ぎ澄ます"ことに繋がると言われます。これは、本人の時間認識を拡げ、焦りの程度を減少させることに由来するのかもしれないと示唆されます。自分の人生における自信の役割を小さくしましょう。世界は大きいので。 (Guardian, link)
チャンスには4種類ある:①全く偶然のもの、②好奇心・実験・探求によってもたらされるもの、③十分な知識と観察力や記憶力、関連性発見力を通じてもたらされるもの、④個性的な趣味やライフスタイルを通じてもたらされるもの。自分が欲しいのがどの運なのか、どの運と相性が良いのかを見極めよう。 (Fictivekin, link)
TimeOutが選ぶクールな道33選:2万人の都市生活者にアンケート。モントリオールやコペンハーゲン、一度歩いてみたいです。↓写真はリスボンです。パスポート更新もやっと出来たので、そろそろ旅に出たい。 (timeout, link)
クマムシを何度も凍結&解凍→凍結中は寿命が減らないと判明:現実がSFに追いついてるやん。 (nazology, link)
物理学領域の論文引用数に男女格差が見つかる:15年分・約107万の論文を分析したところ、筆頭著者や最終著者が女性の論文の引用は予想より少なく、総合的な引用のジェンダー格差が約4.23%であると報告されています。性別は著者名からの推定なので正確性には一定の留保はありますが、それでもけっこうな数字です。 (Nature Physics, link)
アイスバケツチャレンジで集まった寄付で開発されたALS新薬が認可:氷水を浴びる動画がバズった2014年。集まった資金は220万ドルで、これが新薬開発の研究資金になったと。ネット上にはただの流行が溢れていますが、意味あるトレンド・取り組みとはこういうものなんだよな。 (gigazine, link)
新Pixelシリーズに賭けるGoogleの本気:記事中にある "ハード・ソフトでの価値提供には「すべてを持つ」ことが必要"にフル同意。Pixel7はいい感じ、Pixel Watchはもう少しで届くはず。楽しみです。 (Impress Watch, link)
Translation Hubがすごい:PDFやWordのレイアウトを保ったまま、135言語のAI翻訳が出来ます。 (gigazine, link)
ディズニー、ストリーミングサービス界での覇権争い制するか:Netflixは今年のテニスATPツアーに密着していて来年にもそのドキュメンタリーが出るので、その期間だけ契約するつもりです。 (Visual Capitalist, link)
若年層は問題逃避のために薬物を利用する:若者サポート団体The Mixの調査で、2022年に"逃避"を目的としてドラッグを利用した若者の数が前年比75%増加したことが明らかに。生活費高騰に伴う不安や政治混乱、ニュースに占める戦争・気候変動関連のものの割合上昇などが影響しているのかも知れません。 (DAXED, link)
愛する誰かと一緒に食事を取るのが健康への道:米国心臓協会とWakefield Researchの共同調査で、91%の親が定期的に一緒に食事をすることで家族のストレスレベルが低くなると考え、84%の人が「愛する人ともっと頻繁に食事を共にできれば」と考えている。 (link)
クルーズ船業界の利益構造を見てみる:コロナ禍に突入しかけの20年3月の記事。これぞジャーナリズムという数字の羅列で、租税回避、従業員労働、救助活動経費に関する問題を指摘しています。免れている税金額は年間900億ドル、従業員の標準時給は1.6~2.3ドル、クルーズ船乗客の救助活動は1回で50-100万ドルかかります。 (The hustle, link)
富を築くためのロードマップ:1. 時給労働→2. サービス事業確立→3. サービス製品化→4. 製品販売。具体例がめちゃめちゃわかりやすく、Cobe Associeは2/3の過渡期にあるんだと改めて理解できました。何より大事なのは、成功は一日にしてならずなんだと。富を気づくための8つの原則を↓に。 (Nathan Barry, link)
余った時間とお金は再投資に / Extra time and money need to be reinvested
各ステップをすっ飛ばさずに学びを得よう / You can skip ahead, but you still have to learn the lessons from each step
既存のスキルを新しい方法で応用する / Apply your existing skills in a new way to build wealth
良い賃金を得ることと富を気づくことを峻別する / There’s a difference between working for a better wage and truly building wealth
次の段階に向かう資金を貯めておくこと / Using an earlier rung on the ladder to fund the next one
梯子間の移動時には収入減少を許容する / Moving between ladders often means a decrease in income
オーディエンスを巻き込む / Each step is easier with an audience
思ったよりも時間はかかるがその分結果は素晴らしくなる / It takes longer than you think, but the results can be incredible
極小プロジェクトに取り組む楽しさ:テーマを選び、相当限定されたタイムラインを設定し、その時間軸を厳守できるまでプロジェクトを小さくし、それを実行する。この4ステップで取り組むんだと。小さいプロジェクトと向き合おう。>「重要なのは現実的であること。大企業は何百万ドルも使って複雑なアプリを作り、あなたのプロジェクトにも同じ複雑さを組み込む必要があると説得してきます。それは非現実的です。プロジェクトをできる限り小さくし、毎回完成させるのです」 (Schroer, link)
使われ続ける製品を作るために:ちょうど先週から考え続けている論点とフィットした生地でした。シングル利用者とマルチ利用者の最適な組み合わせは何か?(どちらかだけでは拡がらない)は大事なポイントやなぁ。 (Late Checkout, link)
📙本
流浪地球:ここ3週間じっくり楽しませてもらったSF短編。呑食者、呪い5.0、中国太陽、山。中盤から後半にかけてもペース落とさず楽しくやらせて頂きましたです。 (Amazon, link)
老神介護:↑と同じタイミングで出版された劉慈欣の短編集。書かれたのは2000年代作品たちですが、書籍としてはもうタイトル勝ちですね。蟻や恐竜をテーマにしているあたりに流浪地球との共通性が見えて、連続して読んで良かったなと。 (Amazon, link)
生存する意識 植物状態の患者と対話する:Podcastテーマ本を収録ギリギリでなんとか読了。意識と知覚、難しい線引きだ。 (Amazon, link)
📻観た/聴いた
Stellarium:現在位置・時間を指定して星の場所を確認する。楽しい。 (link)
円をn分割する方法:美しい。 (link)
国際宇宙ステーション・ISSは今どこにいる?:ここにいます (link)
猫の鳴き声をカスタマイズして聴く:その名もPurrli.com。ええやんけ。 (link)
🧩感じた/感じている
北海道は宇宙から見ても美しい。行きたくなる。 (link)
ニーチェがいう “なぜ生きるかを知っている者は、どのように生きることにも耐える”は、蓋し真実だと思う。
自身の心拍変動を見ると12-3月のストレスレベルが高い。いまから注意せねばならない。教えてくれたOura Ringよありがとう。
マイクロコンサルティングの世界で生きていきたい。出来ることはたくさんあるはずで、工夫のしどころを考えるのが楽しい。
4輪のe-スクーター、Dragonflyに乗ってみたい。 (Indiegogo, link)
🍵今の関心事
寝かせてしまっている2事業(コンまな、YourCSO)をどうやって再ブーストするか、ブーストをかけているTo/Fromコンサルの転職支援事業でいかにレバレッジをかけるか。特にYourCSO、来年までに合計10社さんくらいと契約したい。
ストレスがかかったときの衝動コントロールをもっと上手くなるために何をすべきか。
人材紹介事業から採用コンサル・RPOへの転換はどの程度有効か・可能か
🥑活動報告
お仕事報告】事業再構築補助金の完了報告→資金振込の目処が立ってきました、長い闘いだった…リサーチ・コンサル領域の新しいPJTご相談も頂いていて、年末にかけてまた忙しくなるぞ、と気合いを入れ直しています。人材紹介事業とリサーチ事業、各領域の正社員スタッフ採用もさらに加速させるべく、時間を錬成する技を探しています。。
買い物報告】Mazda・CX-60購入が現実味を帯びてきました。Pixel7いい感じなので、Pixel Watchと掛け合わせて使いたいです(在庫よ戻ってこい)。
学び報告】通っている通信制大学心理学部の後期講座が始まりました。コーチング心理学の授業もあり楽しみが溢れています。
今週も、Happy Weekを:-)