興味がある国・地域を増やそう。
今日からおやすみのみなさま、羨ましいです!
8月。テニスは北米シーズンである。
先週はワシントンDCとメキシコのロスカボス、今週はカナダのトロントとモントリオール、来週からはシンシナティやノースカロライナ州ウィンストン・セーラムをめぐり、最後はニューヨークの全米オープン。今年最後のグランドスラムに向けてトップ選手みんなが集っている。
男子。今年引退する名選手をひとめ拝もうと観客が詰めかけている。仏・モンフィスやスイスのワウリンカはアラフォーおっさん希望の星だ。20歳そこそこ若手もどんどん台頭している。昨年2月にやんべえ練習風景を紹介したブラジルのフォンセカ、ナダルに変わって新しく”ラファ”と呼ばれ始めたスペインのホダールなどが、アルカラス・シナーの2強を追っている。

女子。なんといってもフィリピンのアレックス・イアラだろう。昨年WTAツアーで大きく躍進をして今年のウィンブルドンではベスト16まで進出。先週のワシントンで初優勝し、大きなフィリピン人コミュニティがあるトロントで開催中の現在、たくさんのフィリピン国旗がセンターコートに掲げられている。
テニスの国際大会には、本当に多くの国から選手が参加する。シングルスのトップ選手をみても、モナコやルクセンブルクといった欧州の小国、パラグアイやボリビア、ジョージアや香港出身の選手が活躍している。ダブルスの決勝常連マルセロ・アレバロはエルサルバドル、目立つウェアで有名なアリエル・ビハルはウルグアイの選手だ。

普通の生活をしていると、この世界には日本、米国、中国(あるいはイラン)しかないのではないか、と感じることがある。その国の存在を知っていることと、その人の世界観にその国が含まれていることは決定的に違う。触れるメディアがその人の世界をつくる。世界全体への関心が希薄な人にとって、4年も内戦が続き1千万人が家を追われたスーダン、6,500万人も若年ニートがいるインド、大統領が「もう二度と選挙は行わない」と宣言したニカラグア、大規模停電で生活危機が続くキューバなどの問題に共感することは難しい。
国がただの国であるうちは何にもならない。そこに友人や見知った人、尊敬する誰かができてはじめて自分の世界と接続される。いま中東で起きていることがより切実なものに感じられるのも、3年前イランを旅してそこに何名も友人ができたからだ。
スポーツの魅力は国境を越えることである。そして超えられる国境の多さという意味で、テニスはたいへん魅力的なものだとおもう。
お便りをお待ちしています。
💼心惹かれたもの
大分県産露地かぼす:炭酸水に絞り入れたり、大根おろしと合わせたり。夏の良さです。JAが運営するオンラインストアが推しです。 link
The Panther Solstice:スマートウォッチは好きなのだけどビジュアルがわくわくしないものばかりなのが残念でした。最近みつけたこちらがオーセンティックかつ上質な雰囲気で、バッテリも7日間稼働とのことでPre-orderしてみました。12月出荷予定。 link
日本人のための第一次世界大戦史:大学院同期の仲良しに「たぶん好みだよ」と薦めてもらいました。紙で届き、これから読むのが楽しみ。 link
日本人はこの戦争の重要性を知らなさすぎる――。欧米では”The Great War” と称される第一次世界大戦。その実態を紐解くと、覇権国と新興国の鍔迫り合い、急速な技術革新とグローバリゼーションの進展など、WW1開戦前夜と現代との共通点が驚くほどに見えてくる。
✏️読んだ/読んでいる
📃記事
ジョークから始まったビッグマック指数が正統派に組み入れられるまで:ビッグマック指数が40周年を迎えた。ハンバーガー1個の価格で購買力平価を測るという冗談めいた思いつきが、為替の歪みを語る定番指標にまで成長した。この指数が示してきた通貨の過小評価・過大評価のパターンと、ビッグマック販売価格をただ並べて比べるという単純さゆえの限界を並べてThe Economistが検証している。精緻正確なモデルよりも、多少雑でもシンプルで扱いやすい指標が結果として生き残るのは、どこの世界でも一緒。頭でっかちコンサルが開発した社内指標が5年以上運用されているのをみたことないのと同じですね。 link
政治・行政予算は”桁”だけに注目しよう:日本の国家予算は120兆円規模なのに、日々国会やニュースで語られるのは数十億〜数百億円のことがほとんど、なんなら数百万円の無駄遣いを延々と指摘するワイドショーもある。40兆円の社会保障費の改革必要性や、30兆円の国債費に効く金利の話はまともな議論対象にならないのはなんでだろう?Long Wallsのこの記事は、米国でも同じことが起きており、イーロンマスクDOGEやトランプ大統領が行う派手な削減アピールが、複利で膨らむ利払いの前ではほぼ誤差であることを示している。指数関数や対数を直感で扱えないのは人類共通の弱点で(問い:10^9と10^11の差は800億より大きい?答えは末尾)、政治はその弱点をうまく突いて演出を組み立てている。私たちはバカにされているのだ。link
南アジアの気象はもうメチャクチャ:インドのモンスーンが読めなくなっている。同じ雨季のなかで、ある州は干ばつ、隣の州は洪水という極端な偏りが常態化し、気象影響を予測する難易度が飛躍的に高まっている。農業もダムも都市排水も「例年並みそこそこ」を前提に設計されており、崩壊は間近。政府の対策は後追い。設計基準の「過去実績」が使えなくなる世界が先に来ているという意味で、日本の防災政策も他山の石から学ばなくてはいけない。link
気象モデルが示す砂糖収穫減とインフレ再燃の構造:いままさに世界を襲っているエルニーニョ減少を次のサプライショック候補として検討したドイツ銀行研究所のレポート。熱帯太平洋の海面水温上昇→砂糖・コーヒー・小麦の収穫減につながる経路が強烈に作用し、コモディティ価格変動を通じて世界の金融市場を通じて複数経路で生活コストに直撃する。金利を上げて需要を冷やせば収まるインフレ⇔通貨価値毀損と違い、日々3回の食事やレストランメニュー表を通じて、天候起因の供給制約は実物経済に直撃する。気象・気候変動の予測モデル、さらには気象介入技術は21世紀後半の必須イノベーションになるはずだ。link
米国の目が中東に向いているうちに中国が勢力を拡大する:中国が太平洋での軍事的挑発を段階的に強めている。デカいミサイルをぶっ放す事はないけれど、実弾射撃や演習を小刻みに積み上げ、その強度を徐々に上げることで、米国がどこまで黙認するかを測る圧力のかけ方をしている。台湾や南シナ海をめぐり、日本や豪州は自国防衛の強化と米国への関与維持を同時に迫られる難しい舵取りの最中にある。ミサイルの8割を中東の地で費消したパートナーに私たちはどこまで共闘を期待できるだろうか。link
復活する長江と滅び行く漁師たち:10年間の商業漁業全面禁止と水質改善により、中国・長江の魚類バイオマスは200%増え、絶滅寸前だったスナメリは1千頭超まで回復した。環境再生の成功譚ではあるが、職を失った漁師は推定23万人に及ぶ。何が正か。全員を満足させようとする政策は誰のためにもならない。 link
コーヒー味への執着が気候耐性品種の普及を阻む:気候変動でアラビカの栽培適地が細り続けている。とある植物学者が、激甚気候に強いシエラレオネ発の野生種を掘り起こし、栽培試験を続けている。アラビカでもロブスタでもない耐性品種の発見は、コーヒー産業の存続に直結する朗報かと思いきや、業界が味のスタンダードをアラビカ種に固定しているが故に耐性品種が市場に広がっていかない。舌はどこまでも保守的だ。コーヒー豆が超高級品になって初めて、「まぁこんなコーヒーもあるか」と思えるものが登場するかもしれない。 link
コーヒーは眠気をごまかしているだけ:カフェインはアデノシンという眠気の信号を見えなくしているだけで、睡眠負債そのものは残り続けているんだよ!覚醒の前借りもいいけれど、後々『感情・判断のブレーキである前頭前皮質の抑制故障』に跳ね返ってくる。午前中にコーヒーをがぶ飲みしている上司や同僚がいるなら、午後その人の近くにいるのは避けた方がいいかも。最近はおいしいデカフェも増えているからご活用あれ。 link
📙本
遥かなる山に向かって 日系アメリカ人二世たちの第二次世界大戦:真珠湾攻撃のとき、ハワイ住民の1/3は日系人だった。当日、その後、彼らに起きた不幸や不条理、葛藤や怒り。私たちはもっと戦争のことを知らなくてはいけない。自然な人種差別が行われていた時代に、全身で理不尽を受けとめた方々のことを想う。 link
ホノルルの実業家、ウォルター・ディリンガムは一九二一年に率直な言葉を残している。
「もしあなたが、熱帯のそよ風が吹く場所から日の照りつけるサトウキビ畑に行けと言われたら、それは、白人に行わせようと神が思っていなかった何かを白人が強いられていることになる。もし神がそう思っていたなら、世界全体の人間はさまざまな肌の色ではなく、みな同じ白い肌をもつことになっていたのではないか」 (pp.27-28)長田弘 全詩集:好きな哲人や詩人に出会ったら、迷わず全集を買うことにしています。セネカ、茨木のり子に加えて3人目。たくさんいい言葉に触れよう。 link
サンタクロースのハンバーガー 玉葱をみじんに切ると、涙がこぼれた。 挽き肉と卵に玉葱と涙をくわえ、牛乳にひたしたパンを綴ってほぐした。 粘りがでるまでにつよく混ぜあわせる。 できた塊は三ツに分けた。 深いフライパンでじっくりと焼いた。 柔らかなパンを裂いてハンバーグをはさんだ。 これでよし。 ...(中略) 髪のニコラス老人は立ちあがった。 老人は、まだ 一どもクリスマス・ディナーを食べたことがない。 クリスマスはいつも手製のハンバーガー。 とにかく一晩で世界を廻らねばならない。 夜っぴて誰もが夢の配達を待っている。 年に一ど、とはいえきつい仕事である。 夢ってやつは、溜息がでるほど重たいのだ。
🧩感じた/感じている
毎日更新って大変。クリエイターの方々を尊敬しています。
ここ3年ほど株式・投信にガバガバお金を投じていたのですが、徐々に手仕舞い始めています。不穏な予感がする。一方でバークシャーハサウェイは貯め込んだ現金を投資に振り向け始めているらしい。わたしは逆張りの漢…
🍵関心事
中東の影響をフルで受けている筈のアフリカ諸国、今年〜来年でどんな動きが見えてくるか。エルニーニョと異常気象で食糧生産にも異常が起きているはずで、秋以降は世情が不安定になるのではないか。食糧、エネルギー、紛争。世界がおかしくなるのはいつもコモディティから。
🥑活動報告
今週は会議が少なく、制作や考え事に没頭できる貴重な時間です。
先祖に感謝の酒を捧げつつ、早寝早起きをして、とにかく健やかにやっていこう。来週はひさしぶりの山梨出張、楽しみです。
お便りをお待ちしています。
(問いの答え:Yes)




